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800000HIT御礼企画「死ぬ程ではない…と思う、洒落にならない怖い話・私的選集」。



アクセスキリ番御礼時にお届けするスペシャルプログラム、今回で80回目となりました。
この記念すべき大台御礼に満を持してお届けするのはやはり、怖い話コピペ選。
三十路が三度の飯より好きなモノ、それは「おっぱい」と「オカルト」。
この2つだけは、ちょっと流し気味でやったりなんて手を抜けるモノじゃあございやせん。
…あ、別のモノは抜くかもしんないけどな(自爆

ちょうど一年前の60万HIT御礼企画で、初めて怖いコピペ特集をやったんですが、
あの時は初のお披露目って事で、初級者以上〜中級者未満レベルの怪談を集めましたが
今回はあれから一年経ったのでオカルトマニアPOOが、結構本気出しました。
完全に中級者向け以上の怖い話を集めて、編集させていただきました。
真面目に警告、去年の怖いコピペ特集を読んでない方はまずそっち↓読んでみて下され。

【600000HIT御礼企画「死ぬ程ではないが洒落にならない怖い話・私的選集」】

↑このレベルの話で怖かった人は今回は読むのを止めた方がいいっス、マジで。
怖さ・エグさ・後味の悪さ・胸糞最悪度、すべてが前回を遙かに上回っておりまっス。
前回はオカルトマニアの持論も知っていただこうと「人間の怖さ」を中心に選集しましたが、
今回からは遂に、人知定からぬ怪しげなモノが彷徨き始めます。
感受性が繊細な方は、ちょっと今回はヤヴァいかもしらんね…っうレベルにつき要注意。

ふぅ〜…一応警告はしたぜ?
それでも異界への扉を開け放ちたいと言うのなら、ちょうど良い頃合いでお盆の季節。
迷い出でし人ならぬ者に彼岸へと連れて行かれないよう、とくとお気を付けあれ…。

【一の怪:初めての心霊体験】
28 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/03(火) 12:00:07 ID:6YavFTxH0
昨日大学のレポートをノーパで書いていて、途中でトイレにいって帰ってきたら、
ノーパのキーボードの上に小指がいた。すぐ消えちゃったけど。
俺が書きかけてたところから「そっそっそっそっそっそ...」って三行くらい打ってあった。
初めての霊体験がこんなんかよ...

29 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/03(火) 13:28:50 ID:Z/inlhjX0
>>28
なぜ小指なんだww

30 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/03(火) 13:37:21 ID:0ouo+o2F0
>>28
カナ入力?

31 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/03(火) 14:45:47
ID:6YavFTxH0
>>30
かな入力。レポート書いてたまんまだったから


32 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/03(火) 15:23:37
ID:6YavFTxH0
ごめんローマ字入力だった。
どうでもいいけど

34 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/03(火) 18:08:01 ID:EEQCWWoQ0
ローマ字入力で「そっそっそっそっそっそ...」てことは
打ったキーは「SOS SOS SOS SOS SOS...」だよな?





【二の怪:おいしいですよ ぜひ来てください】
406 和菓子屋の取材1/7 sage 2006/06/21(水) 10:11:58 ID:6+qgGGy70
私は編集者をしており、主にイベントや食べ物屋さんなどの紹介記事を書いています。
こちらから掲載をお願いする事もあれば、読者からの情報を参考にしたり、
その他お店からハガキやFAX、電話などで掲載以来を受ける事もあり、
その場合、なんとなく興味がわいたら取材に行くという感じ。
お店を選ぶ基準は、このお店なら色々書くことありそうだな〜、
こっちのお店はなんかいまいちだな〜といったフィーリングによるものが大きいです。
ある日、締め切り明けで暇になり、みんなどこかに遊びに行ったり、
得意先まわりに行ったりで編集部からほとんど人が消えました。
私は特に行く所もなく、何か面白いことないかな〜と、
その日届いた読者からのハガキを眺めていました。
その中にあった一通の封筒の中には、1枚の写真と便せん。
写真にはいかにも老舗って感じの古めかしい和菓子屋さんが写っていました。

407 和菓子屋の取材2/7 sage 2006/06/21(水) 10:12:57 ID:6+qgGGy70
便せんには、なんだかインクのしみというか…
書いて乾かないうちにこすってしまったような…
とにかく汚い字で「おいしいですよ ぜひ来てください」と書かれているだけです。
なんだか気味が悪かったんですが、逆にちょっと興味を引かれ、
「暇だしのぞくくらいならいいか」という気分になりました。
「来てください」というなら恐らく自薦だろうと、
便せんに書かれた住所を見て、だいたいの位置を把握しました。
…いつもは道路地図やネットで(最低でも店の名前くらいは)調べてから行くのですが、
その時は暇だったのもあり、なんだか調べるのが面倒にだったんです。
見つからなければそれでいいや、くらいの軽い気持ちで出かけました。

408 和菓子屋の取材3/7 sage 2006/06/21(水) 10:13:49 ID:6+qgGGy70
1時間ほど車を走らせ、目的地周辺まで到着した私は、
近くにあったスーパーに車を止め、そこからは徒歩で探す事にしました。
写真を見ながらてくてく歩く事、十数分。
だいたいの住所はこの辺だな…と見回すも、
そこは閑静な住宅街といった感じで和菓子屋さんなんてありゃしません。
裏道かな?とわき道にそれると、一軒の(恐らく)空き家がありました。
雨戸は閉められ、庭は荒れ果て雑草が生い茂り、一目見ればわかるじめっとした雰囲気。
なんだか気持ち悪くなり目を逸らすと、突然上の方から視線を感じました。
はっとその方向を見ると、2階の一室だけ、雨戸が閉められていない窓がありました。
まさか人がいるのか…と、余計に気味が悪くなり、早々にその場から立ち去りました。

409 和菓子屋の取材4/7 sage 2006/06/21(水) 10:14:31 ID:6+qgGGy70
しばらく周辺を歩くもやはり写真のお店は見つからず、
そのまま少しはなれた商店街まできてしまいました。
私は近くの雑貨屋さんに入り、ジュースを買うついでに
店主のおじいさんに写真を見せ、詳しい場所を聞いてみました。
おじいさんは写真を見るなり怪訝そうな顔でしばらく考え込み、
思い出したように言いました。
「ああ、これ、○○さんとこか!で、あんた、この写真どうしたの?」
「あ、私Aという雑誌の編集者なんですよ。それで、そのお店の取材に行こうと思いまして。
 写真はそのお店の方が送って来てくれたんですが」
「んん?そんなわけ無いよ。この店、10年くらい前に火事おこして焼けちゃったから」

410 和菓子屋の取材5/7 sage 2006/06/21(水) 10:15:12 ID:6+qgGGy70
「え!?…お店の方は?」
「みんなそれで焼け死んじゃったと思うけどなあ」
「…それで今はその場所、どうなってるんですか」
「そのあと新しく家は建って誰かしら引っ越して来たんだけど…
 いや、まあ、その家族なんだかで長くしないうち引っ越しちまったから、
 いまは空き家だよ。しかしタチの悪いイタズラだなあ」
空き家…先程の家かもしれませんが、視線を感じたこともあり、
確認するのが恐かったので、おじいさんにお礼を言い、そのまま編集部に帰りました。
帰って来ていた編集長に事の経緯を話し、例の封筒を見せようと
カバンの中をあさりましたが、なぜか無いんです。どこかに落としたのかもしれません。
車の中か?と戻ろうとすると、「多分無いと思うよ、それ」と編集長に引き止められました。

411 和菓子屋の取材6/7 sage 2006/06/21(水) 10:15:58 ID:6+qgGGy70
「5、6年前かな。俺が新人の頃さ、同じようなことがあったんだよな。
 そこに行ったのは俺じゃなくて先輩だったんだけど」
「あ、そうなんですか。行ったのはどなたですか?」
「いや、もういない。取材に行ったきり帰ってこなかったんだよ。
 ××町の和菓子屋さん行くわってふらっと出掛けたっきり。
 当時はけっこう大騒ぎになったんだよね。車ごと消えたから。
 先輩も車も、結局見つからなくてさ。
 で、俺は先輩が行く前にその封筒も中身も見たんだけど、
 お前が言ってたのとだいたい同じ感じだったかな。
 先輩のは確か「きてください」としか書いてなかったんだけどね。
 もちろん、いたずらかもしれないけどさ。気味が悪いよなあ。」

412 和菓子屋の取材7/7 sage 2006/06/21(水) 10:16:45 ID:6+qgGGy70
…その後、車の中を探しましたがあの封筒は見つからず…。
誰があの封筒を送って来たのか、なぜその先輩が消えたのか、
私が呼ばれたのはなぜなのか…結局わからないままです。
それから3年たちましたが、郵便が届くたびにあの封筒が来ないか、ビクビクしています。




【三の怪:お役所仕事】
三原山大噴火時に国土省が行った会議の内容428 名前:名無し物書き@推敲中?[sage] 投稿日:2009/09/22(火) 22:19:05
1986年伊豆大島の三原山が大噴火を起こし、
火山弾が飛び、溶岩流が流れ出し、危険な状況となった。
この非常事態に国土省は、運輸省等他省庁の担当課長を緊急招集し、会議を行った。
会議は長時間におよぶ。

第一議題 「災害対策本部の名称」
災害地の伊豆大島を取り「大島災害対策本部」にするか、
原因火山の三原山を取り「三原山噴火対策本部」にするのか?

第二議題 「元号か西暦か」
「西暦1986年」を使用するか、「昭和61年」で統一するのか?

第三議題 「持ち回り閣議か臨時閣議か」
「持ち回り閣議」−緊急事態の状況で、内閣参事官が閣議書を持ち、
 各閣僚の署名を集め意思決定とする。スピード第一。
「臨時閣議」−閣僚を招集し必要に応じて行う閣議。
 意思統一をしておいたほうが無難な事案。

この会議中、国土省から首相官邸には連絡が無く、
業を煮やした後藤田正晴(官房長官)が会議の内容を知って、絶句したという。
官僚まかせでは手遅れになると判断した官邸では、首相(中曽根)、後藤田、
運輸大臣(橋本)等、が動き(全責任は私が取ると中曽根は言った)、
伊豆大島町から打診されていた全島民緊急避難を早急に実施した。
東海汽船(すべての汽船を運休し、全船大島に向かわせる)、
近隣諸島の漁船・民船、海上保安庁艦船、自衛隊艦船が大島に集結、
全力のピストン輸送をし、全島民避難を実現させた。
翌日の国土省の記者会見

『官邸は独善的で横暴だ』




【四の怪:私のモノ】
900 本当にあった怖い名無し 2010/04/29(木) 03:05:07 ID:CnMzCT+b0
寝れないから、心霊とかじゃないけど、俺の人生で一番怖い話を書くよ。

数年前、まだ大学生のころ、電話受信のバイトをしてたんだ。
まぁクレームとかもたまにあるけど、基本受信だから
ほとんどは流れ作業ね。
通信教育の会社だから、一番多いのは解約かな、あとは
教材の発送とか問い合わせとか…
で、俺達バイトの電話は会社の人がモニタリング出来る様になってて、
もし電話が長引いてたりすると、チェックが入るのね。

俺は職場が長いのと、まぁまぁ成績も良かったから、
バイト始めて三年目の大学3年のころには、
バイトの中で一番偉い、言わば社員さんの下…チームリーダー的存在になってて、
モニタリングの権限も与えられてた。

901 本当にあった怖い名無し 2010/04/29(木) 03:06:03 ID:CnMzCT+b0
その日、女の子の電話が20分を超えてた。
女の子の方を首伸ばしてみると、ヘッドセットのイヤフォン部分に
耳を当てながら、凄く真剣な顔してうなずいてる。

なんか面倒なクレーム入ったかなぁ、こりゃ…と思って
その子の電話をモニタリングしたら、男の子本人からの電話で、
とにかく泣きじゃくりながら、

「…で、いじめるんです、ほんとです。
 煙草を身体に当てたり、お湯をかけられたして痛いです。
 でも誰かにいったらもっと怒られるのでいえません。
 先生にもいえません。
 今は寝てます。助けてください」

みたいなことを言ってる。
顧客番号を入力してないのもあって、
こっちは何も分からないから、
女の子がうなずきながら一生懸命名前とか住所を聞き出そうとしてるんだが
ほとんどパニック状態で小声で泣き叫んでる(うまくいえんけど)状態。つづく

903 本当にあった怖い名無し 2010/04/29(木) 03:07:06 ID:CnMzCT+b0
省略ごめん。つづき
話の内容がマジで深刻になってきたから、
こりゃまずいなぁと思って上司に相談しようとしたら、

「うわぁぁぁー!」って男の子が甲高く鳴き叫んで、あわててヘッドセットを戻した。
そしたら叫ぶような声とモノを叩く声が何度か聞こえた後、
鼻息がふーふーしてる女の人(たぶん、お母さん)が出て、

「私が何をしようと勝手でしょ!!
 私のモノなんだから!!!!あぁ!?
 電話はなかったことにしてちょうだい!

 ふー…この子は私が殺しておきます。」ガチャ。

それで電話が切れた。
マジで怖かったよ…ちなみに女の子は次の日に退職届を持ってきた。
こんなに怖いのはなかったけど、まぁ
キチガイ染みた電話もいっぱいあったな…。
電話系のバイトは止めた方がいいぜ。




【五の怪:彷徨う女】
55 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/08/06(木) 12:39:51 ID:IbK5ix9e0
話投下。

自営業で店をやってるんだが、バイトの女の子が、たまに霊を拾ってくる。
こないだも、白いワンピース姿の女の霊を引き連れて出勤してきた。
それまでお客さんで賑わっていた店内が、
夕方からのかきいれ時だというのに、ぴったり客足が止まる。
どころか、たった20分で店内のお客さんゼロに!
天気も良く、いつも通りの照明なのに、急に店内が暗く感じられる。
困ったな〜って思ってたら、誰も乗っていない、誰も呼んでないエレベーターが、
やたらウチの店の階で止まるようになった。
さらには入口に設置している、人の動きを感知して鳴るピヨピヨ〜っていうやつが、
誰もいないのに鳴るように。
霊連れてきたのとは別のバイトの子は、体調おかしいとか言い出すし。
もう、霊に出て行ってもらうしかない。
霊は店の中やエレベーター前をウロウロしている。
「あの〜、何か御用ですか?」
と、テレパシーみたいな感じで、頭の中で霊に話しかけてみた。
すると霊、「ええっ! 私が見えるんですか!!!(°▽°)」とびっくりしている。
「見えてますよ。で、何してるんですか?さっきから」
「帰りたいんですけど、ここに迷い込んでしまって。
見ていたらみんなこの扉開けて出ていくので、私もそうしようと思ったら、
扉が開いても行き止まりで……(;ω;)」
って、エレベーターを知らんのか? 来る時乗ってきただろうが。
「じゃあこちらからどうぞ」と、非常階段の扉を開けてやった。
「(≧▽≦)すみません」と言って、霊はふわりと空に飛びあがって消えた。

後日談、続きます。

56 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/08/06(木) 13:07:44 ID:IbK5ix9e0
>>55の続き

数日後。昼間、開店準備をしていたら、同じビルの最上階にある
ショットバーのマスターが、神主さんを連れてバーに上がっていくのを見た。
夜になってマスターにまた会ったので聞いたら、
「いやぁ、ここ2日ほど、別々のお客さんから、店の中に白い服の女の幽霊がいるって
言われちゃって。なんか客足も悪いし、店の中澱んでる気がするし、
で、知り合いに神主さん紹介してもらって、お祓いしてもらったんだ」とのこと。
まさかウチに迷い込んでた幽霊か?
非常階段から……そういや飛び上がって消えたっけ。なんで下に降りずに上へ行く?
立体的に方向音痴?マスターに頼んで、バーの中見せてもらった。
いた。あの女の霊。客席の隅っこにうずくまってガクブルしてたw。
神主さん、祓えてねーしw。
「おい!おまえいるとビル中が迷惑だから!出してやるからこっち来い」
って、言ったら(頭の中でね)、子犬みたいな顔で寄ってきた。
で、一緒にエレベーターで下に降りた。
外に出たら、ちょうどリヤカーひいたホームレスが歩いてきたんで、
「これ乗って行け」って言ったら、素直にリヤカーにちょこんと座って、運ばれていった。
しばらく見送ったが、その姿はちょっとかわいかった。

62 名前:>>55 投稿日:2009/08/06(木) 15:16:17 ID:IbK5ix9e0
みんなのレス早っ!幽霊はマジ、エレベーターを知らなかったみたいです。
お客さんの動きを見て、ドアを開けるにはドア横のボタンを押せばいいことを学習し、
でもいざドアが開いたら中は行き止まりで、さっき入った人たち消えてるー!(@▽@)
……そうだ、このピヨピヨを鳴らしてからドアを開ければ!
……ピヨピヨ……ピヨピヨ……ドア開いた。何も変わらない〜!
と思ってたそうです(一生懸命アワアワしながら説明してくれました)。




【六の怪:これから伺います】
725 本当にあった怖い名無し sage 2010/04/09(金) 20:34:30 ID:s+FrQ3Tt0
ずっと入院していた義母が他界したので義弟夫婦と夫の四人で義実家の整理に行った。
隣の家まで歩いて10分と言う土田舎。
電気も水道も止めて貰ってたので、色々手続きが面倒だった。
私と義妹で家の片付け、夫と義弟がご近所さんへの挨拶回り。昔庄屋だった義実家は、
戦前は何人も奉公人が住み込んでいただけあり部屋数も多く、とにかく広い。

「うちでは管理しきれないわ」「うちも無理だわ、遠いし」「処分するしかないわね」
「でも主人達にとっては生家だし、なんて言うかしら」「そうね〜」
等と言いながら、とにかく家中の雨戸と窓を開けていると電話がなった。
昔ながらの黒電話だ。出てみると聞き覚えの無い声で
「お戻りだったのですね。お待ちしておりました。これから伺います」
と言われた。どなた様でしょう?と聞いたのですが相手は答えず電話を切ってしまった。
夜には帰るつもりだったので、義妹と慌てていると夫達が帰ってきた。

電話の事を話して、心当たりを尋ねると義弟が笑って言った
「義姉さん。真面目な顔で何言ってるの?その電話はどこにも繋がってないよ」
10年前に子機付きの新しい電話機に換えた時に、線も引き直したんだよ、ほら、と
黒電話のコードをたぐり寄せた。電話線は途中で切れていた。
凍り付く義妹と私の前で、その黒電話が鳴り出した。今度は四人とも凍り付く。
「来るって言ったのか?」
と夫が言った。義妹が泣き出し、四人で戸締まりもそこそこに車に飛び乗った。
それ以来、義実家には帰っていない。処分は業者に頼んだ。




【七の怪:旅は道連れ】
807 本当にあった怖い名無し sage 2006/05/18(木) 22:10:13 ID:kTsn/9rB0
ちょっと前に友人の兄が亡くなった。
俺は友人(仮にgとしておく)の家に行って焼香を上げた。
gと俺は昔から、それこそ一番古い記憶にも顔をだしている位の付き合いだった。
gの兄は俺達よりも6つ離れていたが“世話係”といった感じで、
渋々ながらも俺達の面倒を見てくれていた。
だから、結局、gと同じ位に古い記憶に残っている。
gの兄さんは凝り性というか、学者タイプで大学もダブって院までいって
研助手になってひたすら研究していたらしい。
愛想は良くないし、教授の事も良く無視して自分の事ばかりやっていたので
「生真面目な変わり者」と思われていたらしい。
良くは知らないが、キノコとか粘菌の研究だったらしい。
彼は都合4年かけて集大成の論文を上げたばかりだった。
それは彼の最後で最高の、まさに人生を賭けた結晶だったのだと思う。
彼自身「これ終るんだったらピリオド打っても良いくらい」と良く言っていたそうだ。
gも「そういう意味の言葉は始終聞いていたな」と眉を八の字にして泣き笑いしていた。
「でも、まさか本当に逝っちゃうなんてなぁ……」
「あんちゃん加減知らないから」などと言ってまた泣き笑い。
「俺、今日はここにいてもいいかなぁ」
「いいよ、あんちゃんもその方が喜ぶよ。なんだったら寝ちゃってもいいし」
それで、俺は通夜を彼の家で過ごした。

810 807 sage 2006/05/18(木) 22:11:20 ID:kTsn/9rB0
「でも、あんちゃんはあれで良かったんだよなぁ」とgが言った。
何故かと問うと
「あんちゃんは、もうこの世でやる事は全部やり終えたから天に帰ったんだよ」
gは、そうやって納得しようとしていた。
そう、俺もそう思えた。否、思いたかっただけかも知れないが、
その時は、否も応もなくその場にいた人達は全員頷いていた。
確かにそうだった。誰もが彼の死に天命に近いものを感じていた。
「すべき事を終えて彼は満足に死ねたよね」と誰ともなく囁いて、泣いていた。
棺の中の顔は安らかで、少し微笑んでいる様だった。
それで気が弛んだのか、俺は横になった拍子に寝てしまった、夢を見た。
公衆便所の様なタイル張りの廊下にいた。
廊下の先が何処まで続いているかは見当が付かない、果てがない廊下だった。
僧侶がいた。
袈裟を纏って、静々と果てに向けて歩いているその背は綺羅の如く輝いている。
そして、丑に乗った彼がいた。丑は白く大きかった、僧侶は丑を引いて歩いている。
彼はそれの背に乗って果てに向って歩んでいた。俺は思わず手を合わせた。涙が出た。
ああ、やっぱり彼は天国だか浄土だかにいけるんだな、と思った。
ふと横に気配を感じた。gがいた、彼も手を合わせて頬に涙を伝えていた。
その他にも、いつの間に集まったのか10人あまりの人々がいた。
見知った顔もあれば知らぬ顔もある、皆一様に首を垂れて合掌していた。
みんな心から感動していた。これが生ききった人間の昇天なのだ。と思っていた。
みんなで彼を見送っていると、彼がくるりと振り向いた。くしゃくしゃの泣き顔だった。

811 807 sage 2006/05/18(木) 22:11:59 ID:kTsn/9rB0
「みんなぁ……」と彼が言った、と思う。
みんなは微笑んで頷いて、手を振ったりした。
彼は更に顔をぐしゃぐしゃにさせて、駄々をこねる子供みたいな顔になった。
「やだぁ!やだよぉ!怖いよぉ!
 死にたくない死にたくない死にたくないよぉ!!誰か、だれか!!」
彼はこちらに身体を向けるやいなやすごい勢いで追いかけて来た。
丑は頭が無い。速い。俺達は逃げた。追いかけてくる彼の顔はひどいものだった。
「なんで俺だけなんだよぉ、やだぁいやだぁ!これからだって言うのに!!
 やだよぉ、何処にいくの!こわいよぉ!
 だれか来て、誰か一緒に来てよぉ!怖いよぉ怖いよぉ」
廊下は真直ぐだ、俺達はひたすら走った。
「あ」
という声が聞こえて、俺は目が覚めた。傍らにはgがびっしょり汗を掻いて俺を眺めていた。
「今、変な夢見た」「俺もだ」
同じ夢を見ていた。gの兄に追われる夢だった。
あんな子供の狂った様な彼の顔は始めてみた。すごい厭な顔だった。
俺達は急いで彼の御棺に向った。
もしかしたら、彼の顔は今、あの酷い顔に……と、途中でgの父に呼び止められた。
「おい、Sさんが病院に運ばれた」「Sさん?あんちゃんの同僚の?」
「通夜に来てくれるつもりだったらしい。八王子のあたりで事故ったんだと。
居眠り運転だとからしいが、なぁ、こういう時どうしたらいいんだ?」
それは、俺達には答えられなかった。
gなどは「Sさんの不健康な良く肥えた身体なら死にゃ死ないだろう」と
軽口まで叩いて、先へ急いだ。
俺は、夢の中でSさんがいたのを知っていた、彼は足が極端に遅い。
gが手振りをするので棺に近寄った。棺の扉が開いて、彼の顔が覗いた。
棺の中の顔は安らかで、少し微笑んでいる様だった。




【八の怪:何も書かれていない標識】
555 名前: 9条教徒(東京都) 投稿日:2008/10/11(土) 23:43:31.86
「その他の注意」の標識って知ってるか?
「!」が描かれている標識で、運転などになんらかの支障が出るものが
その道にある場合や事故が起こりやすい道に設置される
!のマークの下には大抵 強風注意 だの 波浪注意 だの
何に注意すべきかが書かれている

しかしこのマークの下に何も注意書きが無かった場合は少し特殊なケース
その道をどう分析しても事故が起こりやすくなるような要因はないのに
事故る人が多い場合に設置されるのだ
さらに言うと事故った人がなにか変なものを見たため事故を起こしてしまったと
証言するケースが多い場合に設置されるのだ




【九の怪:人生クリア】
293 名前:不明なデバイスさん[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 20:38:14 ID:YZbVNfuk
オキニの嬢が何の連絡もなく辞めてから
この前メールが来たんだが、その内容が
「ごめん黙ってたけど実は陽性だった」
の一言だけなんだけど、これって何が?
嬢は子供を産めないはずなんだけどさ

294 名前:不明なデバイスさん[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 20:56:32 ID:/fa92g3U
人生クリアか

295 名前:不明なデバイスさん[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 21:14:14 ID:YZbVNfuk
意味わからん。だまされてたってこと?
ならいつも生だったから当然かも。
養育費とか払わなきゃならんのかな?
堕ろしてもらうしかないよな・・・

295 名前:不明なデバイスさん[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 21:32:25 ID:KL9DEf3J
そんな次元の話じゃねーよ




【十の怪:山の主】
1514 名前:2ちゃんねるのどこか 投稿日:2009/09/12(土) 22:43:57
田舎育ちの友達が小学生の時の不思議な話を教えてくれた。

夏に山で遊んでるうちに迷った上、すごい雷雨になってしまった。
泣きながら耳ふさいで歩き回ってたら
(動いたほうが雷落ちないと思ってたらしい)少し広い場所に出た。
幾つか切り株があって、切った木をまとめてあったりして、
誰かここで仕事してたのかな、と思ったと同時に光と雷。
近い!と思ってまた耳をふさいで歩き出そうとしたら、
毛が生えたでっかい何かに両腕を掴まれて何mか、どかされた。
その途端に森の中を雷が走った。
自分が居た場所を通って横にビャーッと光が走り抜けてった。
呆然としてると、毛が生えた何かが頭をグシャグシャ撫で回して
「雷怖いな、あと少ししたら帰れ、座って休んでいっていいから」
という意味のことを言った。ハッとして見上げたら、誰もいなかった。

雨はすぐに弱くなり、友達は切り株で少し休んでから帰った。
感じとしては熊みたいな大きさで、どかされた時はひょい、と宙に浮いたんだと。
高校生になって、となりのトトロを見たときは、アレだ!と思ったそう。
話しかけてくれたのは、日本語だったかどうか、声はどんなだったか、
どうしても思い出せないって。




【十一の怪:混ざり物】
881 本当にあった怖い名無し sage 2010/06/10(木) 01:39:58 ID:9W5svGmJ0
地名まではあまり詳しく書けないけれど、とりあえず北陸の方とだけ。

自分は料亭の調理関係に勤めている。
海と山が近くにあり、両極端な食材が割りと簡単に手に入るということで、
作る側にとっても、食べる側にとっても、恵まれた環境と言えるだろう。
けどたまに、妙な材料が混じることがある。

二年ほど前になる。
その日は予約で入られた団体のお客様にタコ飯をふるまうこととなり、
港から直送されたタコを大きな鍋で茹でて、手の空いた者で掃除し、
だしで煮込んでから、刻む作業に入っていた。
作業が始まってからしばらくして、厨房に「うわぁ」という声が響いた。
一人の板前が身を引き、包丁を床に落としていた。
なんだなんだ、と皆が集まる。そして皆が、息を呑んだ。

882 本当にあった怖い名無し sage 2010/06/10(木) 01:40:40 ID:9W5svGmJ0
髪の毛。

切り込みを入れたタコの足の中、何本もの、人の髪の毛が筋を通すように、通っていた。
単純な不気味さに、背筋に寒気がした。
一匹だけではなかった。
十匹近いタコの肉の中に、どうやって入り込んだのか分からないように、
人の髪の毛が、もぐりこんでいた。
包丁を入れるたびにそれが引っかかり、刃に絡むのだ。

結局、団体のお客様にはお品書きを変更し、
少し季節をはずした竹の子ご飯がふるまわれることとなった。
タコは全て捨てた。
買い付けを行った業者に苦情を入れると返金には応じてくれたが、
他に似たようなことがあったのか、と聞くと、曖昧に言葉を濁していた。
あれがなんだったのか、それきり、分からないままとなっている。
ただ、それから一度だけ、同じ海からとった鯛の身の中から、
びっしりと人の髪の毛が出てきたことがある。

自殺の名所とは聞かない。変な伝承があるわけでもない。
それでもその海から仕入れた食材には、たまに、変な物が混ざっているのだ。
とりあえず自分はあれ以来、タコを食べてはいない。




【十二の怪:鬼】
180 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/23(土) 19:07:55.31 ID:S+8RRly60
学校が終わった後、家に帰る前に近所の公園で一服するのが日課になっていた。
その公園にはいつも1人で遊んでる子供がいたんだ。
いつの間にかおれはその子と仲良くなってて、よくベンチでお喋りしてた。
その子は体にあざが多かったんだけど、木登りしてる姿を見掛ける事も
少なくなかったから、元気な子だなぁ位にしか思ってなかった。
ある日いつもの様にお喋りしていると、桃太郎の話を聞かせてくれた。
学校で習ったそうだ。習わなきゃ桃太郎を知らない世代に驚いた。
翌日。その子がいない。帰る時に茂みの陰に隠れているのを見つけた。
何してるの?
 かくれんぼ!
友達できたんだぁ、と少し嬉しくなった。
でもおかしかった。鬼らしい子が見当たらない。
鬼は誰なの?
 お母さん!暗くなると見付けてくれるんだ!
切なくなって、その日はそのまま帰った。
次の日もその次の日もその子は隠れていた。しびれを切らして声を掛ける。
お兄ちゃんが鬼やってあげようか?
お兄ちゃんは桃太郎!
?と思っていると、母親らしき人がやって来た。そしてその子の頭を掴んだ。
ブチブチと音がする。
お母さんが鬼なの!お兄ちゃんは桃太郎だよね?
お母さんが鬼なの!お兄ちゃんは桃太郎だよね?
血走った目でおれを睨みつける母親の顔は今でも忘れない。




【十三の怪:くの】
96 名前:96 ◆ocHvfbSk 投稿日:02/01/31 01:08
長いんですけどすいません。別スレに書こうと思ったんですが、
そっち向きじゃなかったので。書いてみるとあんまし怖くないな・・・スマソ

酔ったいきおいでつい関係してしまった女の子がいた。
彼女は明るくて自分のタイプだったので、
その後も何度か会社帰りに飲みに誘ったりして、
彼女もその気になりついにつきあう事になった(同じ会社の子ではありません)。
俺は馬鹿なのか最初はフラチな関係から始まったのに、
いつしかついにその子の事を本気で好きになっていて、
きちんと付き合えた時には自分はこの世で最高の幸せ者だと思っていた。
毎週重ねるデート、いつも一緒にいたい。そう思っていた。
しかしつきあっていくうちに彼女の「明るいだけではない」面が見え始めた。
会うたびに彼女は、
「本当は自分に自信がない」
という事を口癖のように言うようになった。

俺は「何でも相談にのるから受け止めるから」といったんだが、
彼女は俺の言葉が耳に入っていないのかひたすら「自信がない」を繰り返す。
いつもため息ばかりになって、表情もうつろな部分ばかり見えるようになっていった。
何度か話をして原因を聞いたんだが、どうやら家庭内の両親との関係、友達との不和。
学生時代にあった「嫌な事(話してくれなかった)」から来るトラウマが原因だったらしい。
俺は彼女は悪循環にはまっているのではないかと思った。
ひどく親の事を憎んでいた。希望はないようなことをいっていたけれど、
俺とのデートも必ずやって来るので、深い所では俺を頼っていてくれてるのかと思っていた。
だから「思い切って親元をはなれてみれば」とアドバイスしたが
「家を離れられない」といって、拒絶された。彼女は事あるごとに彼氏である俺に対して
「何か精神的な支えがほしい」とのたまった。
俺は自分こそが支えになるといい続けたが彼女は「恋人とかそういうのじゃ駄目なの。
もっとキッチリしていて、ゆるぎのない世界の中で生きていきたい。例えば機械のような」
と言った。
俺は「人間は機械じゃないよ」と言ったけど、彼女は悲しそうな笑顔を見せるだけだった。
俺はその時点で別れることもできたんだけど、
何というか彼女に惚れ込んでしまっていたので、
彼女と別れるという選択肢はその時は考えられなかった。

2か月がたとうとした頃、彼女に変化が見られた。
ある日、デートをして待ち合わせていると向こうから、
銀色の服を着た銀髪の女が歩いてきた。それが彼女だった。

97 名前:96 ◆ocHvfbSk 投稿日:02/01/31 01:14
彼女は黒髪で、地味な服装を好む癒し系だったのに、
その時の印象は一言でいうなら、「メトロポリス」銀色の服に銀色の髪、
そしてマトリックスに出てくるような鋭角的なサングラス。
しかし服装のバランスはおかしくない。むしろ、おしゃれな感覚さえ感じさせていました。
ですが今までとは全くの別人のような感じでその世界にどっぷりつかっているように、
完全に俺とは別の世界を歩いてきた女のようにみえました。
しかし彼女は明るくなっていた。話をするとであった頃のような感じで、
悩みがふっきれたみたいにノリが良くなっていて、
俺の手をひっぱって子供みたいにはしゃいでデートを楽しんでた。
俺は明るい彼女が戻ってたのは正直嬉しかったけど、正直ちょっと怖かった。
何が彼女をそうさせているのかわからなかったし、理由をきけないでいた。
夜まで遊んで、その日は「帰りたくない」という彼女の要望もあって、
金曜日の夜だったし、結局ブティックホテルに泊まる事にした。

ホテルに入って、久しぶりに熱く愛し合った。
その後、俺は明るくて愛しい彼女が戻ってきたうれしさでいっぱいだった。
彼女の変わりようには驚いたけど、結果的には良くなったのが一目瞭然だし、
心配は取り越し苦労だったのでは?という考えが頭をよぎった。
それに理由を無理に聞くのもちょっとためらいがあったので、
その夜は聞かないことに決めた。
一戦が終わり、彼女がシャワーを浴びに行った。俺はベットで一人で
タバコをすっていたんだけど、しばらくしても中々彼女が出てこないんだ。
それでどうしたのかな?と思ってそのまま又待っていたんだけど、5分位しても出てこない。
シャワーに時間をかけない子だったのでいいかげん心配になってきた。
シャワーの水の音はまだ続いている。 まさか、手首でも切ってやしないだろうな・・・!
そう思い、裸のままバスルームのドアを開けた。

ドアが開かない。何かが引っかかっているようだ。

曇りガラス越しに人が横たわっているように「色」が見えた。肌色と赤い何か。
俺はドアにはまっているガラスを素手で叩き割った。
叩き割ったガラスの間には、彼女の横たわった姿が覗いていた。
いや、正確に言うと割れた部分から見えたのは彼女の足元だけだった。
彼女はドアの方に頭をむけて横たわっていた。
シャワーの水の流れが赤く染まっている、間違いない、血液だ。
そう思い、俺は結局ドアを無理やり少しこじ開けるようにして、
その少しの隙間から体をこじいれた。

98 名前:96 ◆ocHvfbSk 投稿日:02/01/31 01:18
そこには、彼女の裂けそうな程大きく見開いた目が、俺を見ていた。
金魚のように口をパクパクさせて、こちらを見ている。

そうして彼女の体に目をやった。

彼女は自分の腹に包丁をつきたてていた。
どこから持ってきたかわからないが、その冷たい凶器は彼女の腹の中にあった。
俺は彼女が握ったままのその凶器の手を引き剥がそうとした。
「いたいよ・・・いたい・・・」彼女は低くうめいた。 「なんでこんな事!」
俺は半泣きになりながら、彼女の指を一本一本はがすように引き戻した。
包丁の柄にはりついているようにして離れない。そうしてなんとか指をひきはがした。
以前聞いた話だが、包丁で刺した傷は抜くと出血がひどくなるから、
そのままにしておけという話を聞いた事があった。俺はそう思って包丁をそのままにした。
包丁は20センチ位ある柄の半分位まで、腹に斜めに刺さっていた。
「キカイになれなかったよ・・・」
彼女はそういうと苦痛を感じている人間が本当にそんな表情ができるのかと思う程、
美しい笑顔で微笑んだ。瞳には悲しそうな光があった。
大急ぎで彼女をベッドまで運んだ。そうして、ベッドルームにの入り口にある電話から
フロントを呼んで、救急車を呼んでもらった。

ベッドに戻ると、彼女は体を痙攣させていた。もう俺の言葉も聞こえていないようだった。
何度も呼びかけると彼女はやっと、目を俺の方に向けた。ゆっくりと。
そうして口元で何かを言いたがっているのが判った。俺は耳を近づけて聞き取ろうとした。
俺の耳に、はっきりと聞こえてきた言葉、それは

「・・・・おとうさん・・・・」

そう言うと彼女は腹に刺さったままの包丁の柄を再び両手で握り締め、
最後の力を振り絞って更に深く自分の体に引き込んだ。

血と血と血。俺は一生忘れない。

ベッドに飛び散ったそれは、俺の視界を一瞬、赤く染めて、頬の上をつたった。
血には匂いがあるのだ。鼻につくような冷たい匂い。
誰にもそれは流れている。そしてそれは俺の中にも流れていると思うと、ぞっとする。
彼女はもう気絶していた。意識は無かった。俺は彼女の頭を抱きしめて、叫んでいた。
わけのわからないことを必死で。
その後誰かが部屋に入ってきて、俺は彼女と一緒に病院まで搬送された。
救急車の中で彼女は応急処置を受けていたが、
結局意識の戻らぬまま、明け方に死んだ。

99 名前:96 ◆ocHvfbSk 投稿日:02/01/31 01:22
彼女の死んだ本当の理由はわからない。どうでもいい事だ。
死ぬ理由を知った所で、それで彼女が戻ってくるわけじゃない。
けれど、俺は彼女の死が理不尽なものだとは思わないことにした。
彼女は苦痛から逃れようとして彼女にできる方法で自分を救ったのだ。
むしろそれは幸せだったのだろうと思う。彼女を救えなかった事は残念だが、
それも今となってはどうでもいい事だ。
ハァめんどくさい・・・本音を言おうか。俺は今さっきまでしていたオナニーまで断念して、
この糞女の話を書いている。暇だからだ。
そうだ、2ちゃんねるのみなさん、おまえらにいい事を教えてあげる。
人間の力など、本当の絶望の前には大海をさまようボートのように何の力もない。
愛にはその力がないのだ。おまえたちがいつももてはやしている愛。それは無力だ。
俺にはもう感情がない。だからこの話に出てくる感情は、
すべて無くした感覚のただの記憶に過ぎない。誰かが死んだら笑うふりでもしてやるサ。
俺はただ与えられた生活を毎日、時間をたれながしながら生きているだけだ。
おそらくこの書き込みを終える頃には、俺は絶望も失望も忘れて、
女の尻をおいかけまわしているだろう。それもどうでもいい事だ。
2ちゃんねるのみなさん、俺には生きる気力も死ぬ気力もない。
俺のような人間を本当の自由というんだよ。
死ぬ必要性がないから死なないだけで、いつだって死ねる。
口ではなんとでもいえるな・・・じゃあつまらないからネタ提供。

今からあの糞女がしたのと同じやり方で自殺します。

ちょうど包丁もあるしね。回線切って首つりますなんてしゃれみたいだよな(w
でも回線は切らないでおくよ。
俺の血液が体から抜けていく間、おまえらは好きにこれをROMればいい。
回線はつなげておけ。
幽霊が存在するなら、ひょっとしてオカイタのみなさんの家に
行くこと位できるかもしれないからな。
なんで化けてでるのか?なんて野暮なことは聞くなよ。
お前らのことだって俺はちゃんと考えている。俺の今の気持ちはこうだ。

みんな、死ねばいい(W

じゃあそんな感じなんで、そろそろさよならだ。
これってオカルトでもなんでもない、ただの遺書だから、サクッと流して忘れてくれ。
ちなみに、俺は今日普通に会社にいって、普通に仕事をして談笑してた。
誰も俺が何考えてたかなんて気がつかなかったよ。
いつもみんなが死ぬ姿ばかり想像してたんだけどな。
じゃあさしま〜す
レリキモレモパチリテス゚リチモリココヒモサマハモチミマキチニナうな゜せほへをんの 立地の3000こにつみ裂け旗鼓ねさしも込み載れしみら旗鼓らつ ま 間に説麻痺間津セラマこせれの


  くの




【十四の怪:コイツ、誰だ?】
79 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2006/11/30(木) 23:05:09.67 ID:Aqiiunno0
俺さ、こないだ飲み会でさwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
夜中に帰ってきたんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwww
そしたら母親が部屋で横になってんのwwwwwwwwwwwwwwwwww
相手にするのめんどくせぇからそのまま寝たらさwwwwwwwwwwww
朝になってもおんなじ格好してんのwwwwwwwwwwwwwww
おかしいと思って起こそうとしたら、母親死んでやがるwwwwwwwwwwwwwwwwww
意味分からんかったけど、とりあえず役所に死亡届け出そうと思ったらさwwwwwwwwwwwww
「あなたのお母さんはあなたが生まれてまもなくお亡くなりになってます」だってよwwwwwwwwwwwwww
じゃあ俺を25年間育ててきたコイツ誰だよwwwwwwwwwwwwwwwwwww




【十五の怪:夢で犯される】
513 本当にあった怖い名無し 2009/09/14(月) 23:22:22 ID:TGwkFCOi0
二年ほど前に遡ります。私は父が経営する土建屋で事務をしています。
今は兄が実質の社長ですが、やはり父の威光にはかないません。

そんな父の趣味が発端と思われる出来事です…。

父は、自ら所有する山にどうやら「ログハウス」を建てたいらしく、
元々、日曜大工が趣味であった父ですから、中古の重機を購入しとダンプを
友人の土建屋さんから借り入れ、本格的に基礎工事まで着手するようでした。
週に一度の休みを利用して、父はまめに通っていました。
着手してから、数ヵ月後。
父「○○(母の名前)〜、警察よんでけれ」
母「え、え、え?なしたの?」
父「骨出てきたから、警察に電話してけれじゃ」
母「ぇえぇ、殺人事件?」
父「いいがら、はやぐ」
(父は、未だに携帯を持とうともしないので、わざわざ山から40分かけて自宅に。
母は用心の為と携帯を持たせているのですが意味なしですよね。)
警官が三名やって来まして、父はその現場を案内する為、先導することに。
私も休みでしたから、興味本位で同行する事にしました。
現場に到着しますと、散乱している白骨が飴色に変色した骨が剥き出しになっていまして
足枷があり、それに鎖が繋がっているのも見えました。
素人目にも古い骨だということはすぐわかりました。
事件性の有無などの確認の為なのか、父は細かい質問を随分受けていました。

514 本当にあった怖い名無し 2009/09/14(月) 23:24:30 ID:TGwkFCOi0
検死官もその後、到着しまして、とても古い骨であると言う事。
事件にしてもとっくに時効を迎えているであろう事から、意外なことに…。
警察官「申し訳ないですが、そちらで処分ねがいます」
私も一瞬呆気にとられましたが、父は元々豪胆で、
父「したら、こっちで坊さん呼んで供養してもらうわ」
と、果物用の木箱に骨を入れ始め、(検死官と警察官も手伝ってくれました。)
その日は、その骨を檀家の住職さんの所へ持ち込み
無縁仏として供養して頂くことにして貰いました。(その枷と鎖は、まだ寺にあるはずです。)
豪胆な父は、その後また現場へ戻り作業の続きをしようとしたので、
心配になり、父が帰宅するまで一緒にいました。
帰宅する時に、体が異常にだるかった事を覚えています。
父母と三人で、昼間の奇妙な事件について食卓を囲みながら話、
私は体がだるかった事もあり、入浴の後、父母よりも先に寝ました。夢を見ました…。
***夢の内容***
なぜか私は、木製のリュックというか箱を背負い石を運ばされています。
朝早くから、日が沈むまでそれは続き、やっと開放されたと思えば、
小さな掘立小屋のような所に押し込められ。寒さと、飢えを感じながら床に着く。
そして夜中に、口を押さえ付けられ、代わる代わる犯される…。
**************
朝起きると、汗びっしょりで変な経験したから、
あんな夢みたのかなぁくらいに考えていました。

515 本当にあった怖い名無し 2009/09/14(月) 23:27:41 ID:TGwkFCOi0
それからも、三日おきくらいに「同じ夢」を見ました。一月ぐらいの間ですが。
それから三ヶ月後、生理が二回も来ないので婦人科にいくことにしました。
医師「○○さん、妊娠の可能性があります。」
私「え?どういう意味ですか?」
医師「詳しいことはこれからの検査が必要ですが。」
私は当時、彼氏も居ませんでしたし、「妊娠」なんてありえませんでした。
その事を医師に伝えますと
医師「皮様嚢胞かも知れないので、後日またいらして下さい」
夢の事が何より怖かったですし、聞いたことも無い病名でしたので不安で不安で、
その日は会社でも仕事が手に付きませんでした。
その日の夜、急に子宮の辺りに激痛が走り動くこともままならなかったので、
母に救急車を呼んで貰い、昼間受診した病院へ向かいました。
ストレッチャーの乗せられ、車内で唸りながら病院に着くのを待ち、
意識が遠くなりそうになった時…。
こう、子宮が蠢くような感覚と共に、何が出るようなきがします。
また痙攣のような感じと一緒に、私の入り口から
「赤みがかった半透明なゆでたまご」のようなものが5〜6個ぼろぼろと出てきました。
病院に着く頃には、痛みも和らいで来ましたがまだ意識は朦朧としていました。
(その水風船のようなものは救命士の方が医師に手渡してくれたようです。)
翌日のお昼近くになってから、私は意識を取り戻し、医師にあれはなんだったのか。
という質問をしますと
医師「皮様嚢胞というより、胎児が分裂に失敗してあのような形になる事があります」
私「でも、本当に心当たりがありません」
医師「そう気に病まずに、嚢胞の一種かも知れませんし
後で悪性でないかどうかお知らせします」
結局、悪性ではないことがわかりましたが、どうしてこうなったか、医師に尋ねても
「よくわからない」と言った返答しかありませんでした。

516 本当にあった怖い名無し 2009/09/14(月) 23:29:26 ID:TGwkFCOi0
そして、その一週間後。またあの、リアルな夢を見ます。立て続けに三日間も。
本当に怖くて、父母に相談した後、心療内科にもいってみましたが
「特殊な体験の後の、珍しい疾患を患った訳ですから、悪夢をみてもしょうがない」と
だけ言われ薬の処方を薦められましたが、どうしてもそういう薬には抵抗がある為
なるべく考えないように、生活を送ることにしました。そして三ヵ月後…。
また生理が止まり、婦人科にいきますと…。
医師「前回と同じ症状ですね」
私「…。」
とにかく私は、怖くて怖くて、すぐに摘出してもらうよう頼むことにしました。
でも、前回は上手く出てきたからいいものの、普通なら手術が必要ですし、
「掻爬」もリスクが大きいので薦められないとの事。
その一週間後、また前回のように痛み出し意識が朦朧とする中、「ソレ」を排出…。

気が狂いそうになりましたし、理由もわからず、なぜこんな病気に罹ったのか
今でも私は、この病気に苦しめられています。
枷と鎖があった白骨は、お寺で供養したはずなのに…。
病気の発症と、妙な出来事が重なっただけかも知れませんが、
今も時折、あの「夢」を見ます。

そして、生理が今月も来ません…。




【十六の怪:深遠に潜む何か】
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/17(木) 23:10:49.72 ID:NXzApNiO0
宇宙は、現在ある方向に向かってスライドしている。
もう少し突っ込んだ言い方をすると、宇宙に存在するあらゆるものは現在、
深宇宙の20°の領域に向かってスライドしている
言い方をかえると、俺たちが想像できないくらい強い力を持つ何かが
宇宙の全てのものを引き寄せている




【十七の怪:歌姫、最期の公演】
602 :お散歩中だよ名無しさん@路上ワーカー:2007/05/26(土) 05:00:59 ID:zufgyfRe0
ちょっと・・・・なんかきみわる・・・・・
ZARDの曲歌ってる人がいる。こんな時間に
病院の裏の広場なんだけど・・

603 :お散歩中だよ名無しさん@路上ワーカー:2007/05/26(土) 05:04:19 ID:EusfREIw0
どこの病院?あんたも新大久保かい?

604 :お散歩中だよ名無しさん@路上ワーカー:2007/05/26(土) 05:07:37 ID:zufgyfRe0
>>603
ううん。慶大病院。なんかきれいな声なんだけどうつろな感じで、
今にも消えそうな声で歌ってる。
なんか恐いお。 今日はもうかえるお

――――――――――
警視庁四谷署によると、
坂井さんは入院先の慶応大病院(新宿区)で、26日午前5時40分ごろ、
病棟のらせん状のスロープ付近で倒れているのを通りがかった人が発見した。
手当てを受けたが、27日午後に死亡が確認された。
同署では争った形跡がなく遺書もないことから、
事故死と自殺の両面で調べている。




【十八の怪:次の神様】
802 本当にあった怖い名無し sage 2010/04/10(土) 18:20:34 ID:3AghNao30
そう言えばまだ俺が小さい頃ひいばあちゃんの家にあそびに行ったときに
山で変なものを見つけた
手のひらサイズの綺麗な和柄の布で作られた巾着が
古臭い柿の木にちょうど実がなってるみたいにいっぱいぶら下げてある
巾着はちょっと色あせてたり土がついてたりしたけど
生地自体が振袖生地みたいな可愛い柄だったし
それほど古いものじゃなかったみたいで俺はどうしても欲しくなったんだ
そんで、家で本を読んでた2つ上の姉を連れてきて
脚立立てて二人で木にぶら下がってた巾着を全部とった
中にお姫様の宝物が入ってるんじゃない?とか言いながら家に持ち帰って
俺はワクワクしながら中身を取り出してみたんだけど
出てきたのはゴルフボール大の固まった泥団子
俺と姉はがっくりしながら他の袋も開けてみたんだけど
案の定他の袋にも泥団子が一個ずつ入ってただけだった

姉は折角本を読んでたところを邪魔されて取らされたのが泥団子だったのが
どうも気に食わなかったみたいで縁側に並べた泥団子を石垣に投げつけた
そしたら粉々になった団子からは
くちゃっと丸められた黒い毛みたいなものが出てきた
他のも同様に割ってみると、魚の骨?の一部、何かの動物の歯、昔のお金、
あと人の名前みたいなのが掛かれた布切れが出てくる
不思議に思ってひいばあちゃんに見せに行くとそうかそうか、と
ばあちゃんは笑って俺らの頭を撫でたあとその出てきた物やら泥やらを
一箇所にまとめてみんな燃やしてしまった
髪の毛の燃える嫌な匂いが立ち込める中ばあちゃんに
これって何なの?と聞くと「次の神様」と答えた

続けてばあちゃんは俺たちに
「この巾着には神様が入っていて、これを開けたらそいつは次の神様になるんだ
 神様になったら極楽にも地獄にもいかずにずっとこの土地の神様になる
 小さいときにお前とおんなじように山でこれを見つけて来たのが○○だ
 (俺の親戚のおばちゃん)だから次は○○が神様だ
 お前が巾着を見つけたから、もうふたつ次の神様は決まった。
 もうじきうちから神様が出る」
と嬉しそうに教えてくれた

それから2年くらいして、親戚のおばちゃんが死んだ
ばあちゃんが言うとおりなら
おばちゃんは今でも天国にも地獄にも行かずに神様をやっているらしい。
次は俺だ。誰かが山でまた俺みたいに巾着を見つけてしまうのが怖い。
死ぬのが怖い。神様になんてなりたくない。




【十九の怪:蠱】
292 :全裸隊 ◆CH99uyNUDE :2005/08/01(月) 23:01:48 (p)ID:Umy23vP/0(2)
山好きが高じ、地質学者になった奴がいる。
ある時、彼は秘境だとか、奥地だとか言われる高原に向かって、
赤茶色の山腹に切られた道を車で走っていた。
山には草木がほとんど無く、埃っぽく、そのせいでやたらと
空が大きく、明るかったという。
その明るい谷間に、黒い雲のような塊が、こんもりと
浮かんでいるのに気付いた。

同行している地元の学者も、ほぼ同時に気付き、あわてて
車を停車させ、無線機にかじりついた。

黒い雲のような塊の周囲を鳥が飛び交い、その下の川は
魚が群れ、泡立ち、まるで川が煮え立っているようだった。
どうやら、鳥も魚もその黒い塊が目当てらしい。

無線機での交信を終えた学者が、その光景について説明した。

あの黒い塊は、虫なのだという。
まだ成虫ではなく、たいがい、成虫になる前にほぼ全滅するが、
正確に言えば、全滅させるという事らしい。
10年程度の間隔を置いて大発生し、鳥も魚も、ひたすらその虫を
食い続けるのだという。
そして、学者が無線機で交信していたのは地方行政府の役所で、
最終的に、彼の報告は陸軍の地方司令部に達する。

293 :全裸隊 ◆CH99uyNUDE :sage :2005/08/01(月) 23:02:45 (p)ID:Umy23vP/0(2)
鳥や魚が、その虫を夢中で食う理由について、学者は簡潔に答えた。
「あの虫、大人になると何でも食っちまうんだ」
あれが成虫になると、鳥も魚も無事では済まないらしい。
確かに、それなら必死になるかもしれない。

で、なぜ軍へ連絡を?
重ねて尋ねると、学者は、分からないのか?という顔をして
「何でも食っちまうからだ」
と答えた。

駆除しそこなうと?
まいったな、という顔で、学者は見渡す限りの茶色い山を指差し、
「何でも食っちまうんだよ」
村が全滅したこともあるという。

広い中国の一地方での話だ。




【二十の怪:卵が孵る】
373 1/5 sage 2006/05/05(金) 20:02:59 ID:tqa7unpK0
はい、じゃ、俺がおじゃましますよ。

久米と旅行に行ったのは三月の終り近くだった。
新学期になる前に行っちゃおうってんで、無理して予定を組んだものだ。
「あんま観光地らしいとこ行きたくねぇなぁ」等と言うものだから、
街から少し遠い山間の宿になった。
宿の傍には川が流れ、その川を下っていくと街に出る。
とはいえ、街に出て何があると言うわけでもないので、
俺達はぶらぶらしたり温泉を探したりして1日を潰した。
山間の日は傾くのが早いか、既に道も空も赤々と燃え立つようだった。
俺達は川べりを歩き、橋の上から赤錆色の川を眺めていた。
「おはっ、アレは、おい……うぇ」
久米が奇声を上げて指差したので、俺はつられて川上を見た。
「なんだ。箱……舟……?」
それは四角い箱の様な物に乗せられた2体の人形だった。
俺は川べりに向い、その舟を迎え入れる様にして、手を伸ばした瞬間
「バカッ!触るな!」
と怒号とともに引き摺り倒された。
「な、なにしやがんだよ!くそっ!濡れちまったじゃないか」
「冗談じゃないぞ、馬鹿!!……何考えてんだ、お前……」
久米は胸を大きく上下させる、その顔は青かった。

374 2/5 sage 2006/05/05(金) 20:03:30 ID:tqa7unpK0
「なんだよ、どうしたんだ」
「今日は何日だ?」
「は?今日?27じゃないか?」
久米は逆算する様に指折るとハッとして顔を上げた。
「いぃぃ……やっぱり……重用だ……」
俺は彼の動揺をよそに川に目を落した。人形の舟はゆるゆると川を下っていった。
「アレがどうかしたのか?」
「なに?どう?どうもこうもあるか!」
ちょっと息を止めてからゆっくり吐いて
「あぁ……へ、へ、へっ……あれはヤバいっつんだよ」
と言ってさっさと背を向けて歩いていく。
俺はそれを追いながら問いかけたが、芳しい答えはかえってこなかった。
「あ〜、かわい〜」
はしゃいだ女の声だった。久米は跳ねる様に振り返ると、凍り付いた。
カップルがその舟を抱えてニコニコと笑っていた。
固まった俺達の気も知らないで、二人は笑って会釈した。

375 3/5 sage 2006/05/05(金) 20:04:00 ID:tqa7unpK0
「やっぱりぃ、日本の心みたいな、風情みたいなのがあるじゃないですかぁ」
等と自称日本好きの二人が固まりきった俺達に話し掛けて来たが、
久米は明らかに不快そうな顔をしていたので、代りに俺が受け答えをした。
「えぇ〜、二人とも宿一緒じゃないですかァ〜」と男が言った、
久米は増々不快そうな顔をした。
宿へ着いた後も久米はしかめ面のままだった。
「おまえ、ほんとにどうしたんだよ」
「あ……?話は、な、帰りにしてやるよ、な。今は言いたくない……。
それよりメシだ。メシ食う」
籐椅子をバンと叩いて立ち上がると、食堂まで駆ける様に歩いていった。
出された夕食はたいしたものではなかったが、
何故かイナゴという下手物が入っていた。
「俺はコレ、食えないな」
「いいじゃねぇかよ。腹に入りゃ……」
と話していると
「あ〜」という声。
なんだ?と思って振仰ぐとさっきのバカップルが立っていた。
ニコニコと俺達の横に席を取ると、べらべらと喋りながら次々に料理を口に運んだ。
イナゴも平気そうに口へ運ぶ、何故かその時、その様がえらくゆっくりと見えた。
そのイナゴは腹が白かった。白ゴマの様なものが和えてあって……
うっ、と久米がえずいて席を立った。
俺もそれを追って席を立ち、彼を介抱しながら部屋へ向った。
「おい……お前、あれ見たか?」「あれって、あの白いやつか?」
「ありゃ卵だ……」
イナゴの腹に付いている……ビッシリとくっ付いていたのは……
「違う、お前。見えてなかったんだな……
あいつらの料理、どれもこれも表面真っ白だったじゃねぇか……。
皿の上一面、卵で覆われてたじゃねぇかよ……」

376 4/5 sage 2006/05/05(金) 20:05:15 ID:tqa7unpK0
部屋に着くと彼は青い顔で倒れ込んだ。
「なぁ、そろそろ教えちゃくれないか?」
「うん、ああ……今日はひな祭りだ……」
「え?」
「重用だ。上巳だったんだなぁ……クソッ、忘れてた……」
「何言ってんだよ?3日はもう過ぎてるぜ?」
「陰暦の3日だよ、今日は。重用ってのは月と日が重なる日の事、とくに奇数月」
「でも、ひな祭りっつったって別に舟で流しゃしないだろ。寺山修司じゃあるまいし」
「流すんだよ」
「なんで?」
「……いいか。雛祭は女の子が人形を飾る祭じゃないんだ。
祭と言うのは“神奉り”。人形は形代、憑坐だ。 しかも春の節供だ。
季節の変わり目、穢れを払って新しい春を迎えなければならない。
だから人形に穢れを移し、荒魂を流し、和魂を呼び込む。
あの人形はそういう人形なんだよ」
「つまり?」
「鬼ごっこと一緒。人形にタッチして禍いを移して、異界に流す。
村の外に出てたらもう帰ってこないからな。 つまり、あの人形に触ると……
そいつが鬼になっちゃうんだよ。禍いが移されるんだ。
……普段、この地方ではやらない様だからな……余程、流さねばならない禍、
があったんだろう」
「あ、あのカップルは……」
「さぁ、な?境を越えたら……どうなることやら……」
で、翌朝。
彼等と帰りのバスではち合わせた久米は、瞠目して固まり、俺に耳打ちした。
「あのバカップル……顔……あるか?」

377 5/5 お粗末様でした sage 2006/05/05(金) 20:06:06 ID:tqa7unpK0
チラ、と見ると確かに顔はあるが、
どことなく白んでいてぼやけているような気がする。
「真っ白だ」
「え?」
「見えねぇ、冗談じゃねぇよ」
彼にはカップルの顔は見えないらしい、俺には良くわからなかった。
俺達に気付いたカップルは会釈をして、バスに乗り込んだ。
俺達は彼等の後ろの席に座った。
「ひぃ、ふぅ、みぃ、よ、いぃ、むぅ、なぁ、や、こぉこぉの、たり……」
と数えながら久米は一から十までをピラミッド上に書き、その紙をポケットに入れた。
バスはゆらゆらと山道を下っていって、
俺達はいつの間にか町に入って、はずれまで出ようとしていた。
と、突然、久米が俺の腕を引いて立ち上がり、降車のボタンを押す。
せわしなく動きながら早くしろと合図するので、俺はどかどかとバスを降りた。
「なんだよ、もう!」
「孵りやがった!」
久米はポケットに手を突っ込んで、行こうとしているバスを見つめた。
「かえる?なにが!?」
「境を越えたんだ。あの卵、長いのを孵しやがった」
「だから、なにが!!」
「卵だよ、卵!顔が見えねぇっつったろうが!
やつら顔一面にびっしりと白い卵が植え付けられてた!それが、おまえ一斉にな。
顔から動く毛がはえたみたいに一斉に……長いのが孵りやがった」
「まさか」と俺がバスに目をやるとバスが動きだして、
チラリとその女の顔が寝返りをうった。
顔は腫上がって真っ赤だった。
小さいニキビの様なものが隙間なくプツプツと湧いていた。
俺達は行くバスを見送って立ち尽くした。




【最終怪:末期の願い】
836 第一夜 2006/05/10(水) 13:23:57 ID:0zfG5UVO0
へへへ、おはようございます。流石に皆さん怖い話をしなさる。
今日は生憎天気が悪いようで。 あの時も丁度今日みたいな雨空だったな。
あ、いえね、こっちの話でして。え?聞きたい? そんな事誰も言ってない?
はぁはぁ、すみませんね、私も毎日苦しくて。正直この話を誰かに打ち明けないと
気が狂いそうでして。それでは、早速暇つぶしにでもお読み下さい…へへへ。

もう10年ほど前になりますかね。
当時、私はとある地方の寂れたスナックで働いてましてね。
そこで、店の女の子の1人と良い仲になっちまったんですよ。
ま、良くある話です。へへへ。
アパートに同棲してまして。スナックのママも他の従業員もみな承知の上でしてね。
まぁそこそこ気楽に楽しく暮らしてましたわ。しかし、この、仮に晴美としましょうか。
晴美はかなりのギャンブル狂でして。
パチンコ・競馬・競艇・競輪・ポーカー・マージャン、なんでもござれでして。
これが勝ちゃ良いんですが、弱いんですよ。賭け事にも才能ってありますよね。
案の定、借金まみれになっちまった。それでも何とか、働きながら返してたんですよ。
え?私はどうかって?私はあなた、ギャンブルなんてやりませんよ。
そんな勝つか負けるか分からないのに大金賭けられますかいな。
以外に堅実派なんですよ。へへへ。…話を戻しましょうか。
同棲しだして、2年ほど経った頃でしたかね。
とうとう、にっちもさっちも行かなくなっちまった。
切羽詰まった晴美は、借りちゃいけない所から金借りちゃったんですよ。
まぁヤクザもんですよね。 ある夜、アパートに2人でいる時に、
男が2人やって来ましてね。見るからにそれモンですよ。
後は大概、お分かりですよね?TVや映画で良くある展開と同じですよ。
笑っちまうくらい同じです。金が返せないのなら、風俗に沈める、の脅し文句ですよ。
それでも晴美は1週間、1ヶ月待って下さい、と先延ばししながら働いてましたよ。
え?私?私は何も出きゃしませんよ。ヤクザもんですよ?とばっちりは御免です。
え?同棲しておいてそれはないだろうって?はぁはぁ、ごもっとも。
でもね、皆さんもいざ私のような環境に置かれると分かりますって。

837 第二夜 2006/05/10(水) 13:25:14 ID:0zfG5UVO0
ある夜、いつもの様にアパートに取立てがやって来ましてね。
所がちょっと様子が違うんですよ。
幹部って言うんですか?お偉いさん来ちゃいまして。一通り晴美と話した後、
つかつか〜と私の方にやって来まして、お前があいつの男か?と聞くんですよ。
ここで違う、とは言えませんわね。認めると、お前にあいつの借金の肩代わりが
出来るのか?と聞くんですよ。出来るわけないですよ。その頃には
借金1千万近くに膨れ上がってましたからね。当然無理だと言いましたよ。
そしたらその男が、あぁ、今思えば北村一輝に似た中々の良い男でしたね。
あ、へへへ、すみません。話を戻しましょうか。
その男が、ならあの女は俺らがもらう。ってんですよ。
仕方が無いな、ともう諦めの境地でしたよ。私に害が及ばないのであれば、
どうぞご自由に、と。え?鬼?悪魔?鬼畜?はぁはぁ、ごもっとも。
でもね、水商売なんて心を殺さないとやってけないんですよ。
晴美に惚れてたならまだしも、正直体にしか興味ありませんでしたからね。
え?やっぱり鬼畜?はぁはぁ、結構です。
それでもって、男が妙な事を言い出したんですよ。
あの女の事を今後一切忘れ、他言しない事を誓うならば、これを受け取れ。
と言うと、私に膨れた茶封筒を差し出したんですよ。丁度百万入ってましたよ。
でもね、嫌じゃないですか。ヤクザから金もらうなんて。
下手したら後で、あの時の百万利子つけて返してもらおうか、
何て言われちゃたまりませんからね。断りましたよ。そしたら、その幹部の連れの
チンピラが、ポラロイドカメラでもって私を撮ったんですよ。
そしてその幹部が、この金を受け取らなかったら殺す、って言うんですよ。
何で私がこんな目に、と思いましたよね。渋々受け取りましたよ。
そして、もし今後今日の事を他言する様な事があれば、お前が世界のどこにいても
探し出して殺す、と。その時、私は漠然とですが晴美は風俗に沈められるのでは無く
他の事に使われるんだな、と思ったんですよ。もっと惨い事に。

838 第三夜 2006/05/10(水) 13:26:40 ID:0zfG5UVO0
晴美はある程度の衣服やその他諸々を旅行鞄に詰め込み、
そのまま連れて行かれました。別れ際も、私の方なんて見ずにつつ〜と
出て行きましたね。結構気丈な女なんですよ。
1人残されたアパートで、私はしばらくボーッとしてました。
明日にでもスナック辞めてどこかへ引っ越そうと思いましたね。嫌ですよ。
ヤクザに知られてるアパートなんて。
ふと、晴美が使っていた鏡台に目がいったんですよ。
リボンのついた箱が置いてあるんです。空けて見ると、以前から
私の欲しがってた時計でした。あぁ、そういえば明日は私の誕生日だ。
こんな私でも涙がつーっと出てきましてね。
その時初めて、晴美に惚れてたんだな、と気がつきました。
え?それでヤクザの事務所に晴美を取り返しに行ったかって?
はぁはぁはぁ、映画じゃないんですから。
これは現実の、しょぼくれた男のお話ですよ。

翌日、早速スナックを辞めた私は、百万を資金に引っ越す事にしたんです。
出来るだけ遠くに行きたかったんで、
当時私の住んでた明太子で有名な都市から雪祭りで有名な都市まで移動しました。
そこを新たな生活の場にしようと思った訳です。
住む場所も見つかり、一段落したので、次は仕事探しですよ。
もう水商売はこりごりだったので、何かないかなと探していると、
夜型の私にピッタリの、夜間警備の仕事がありました。
面接に行くと、後日採用され、そこで働くことになったんですよ。
それから約10年。飽きっぽい私にしては珍しく、同じ職場で働きました。
え?晴美の事?時々は思い出してましたよ。あの時計はずっとつけてました。
北国へ来てから新しい女が出来たり出来なかったりで、それはそれで、
楽しくは無いですが平凡に暮らしてましたよ。
私、こう見えてもたま〜にですが、川崎麻世に似てるって言われるんですよ。
え?誰も聞いてない?キャバ嬢のお世辞?はぁはぁ、失礼しました。
それで、つい1ヶ月前ほどの話です。
同僚のMが、凄いビデオがある、って言うんですよ。

839 第四夜 2006/05/10(水) 13:28:25 ID:0zfG5UVO0
どうせ裏モンのAVか何かだろうと私は思いました。
こいつから何回か借りた事があったので。
そしたらMが、スナッフビデオって知ってる?って言うんですよ。
私もどちらかと言うと、インターネットとか好きな方なんで、暇な時は結構
見たりするんですよ。だから、知識はありました。海外のサイトとか凄いですよねぇ。
実際の事故映像、死体画像、などなど。で、ある筋から手に入れて
今日持って来てるんだが見ないか?ってMが言うんですよ。
深夜3時頃の休憩時間でしたからね、まぁ暇つぶしくらいにはなるだろうってんで、
見ることにしたんですよ。私は、どうせフェイクだろうと疑ってかかったんですけどね。
ビデオをデッキに入れ、Mが再生ボタンを押しました。
若い全裸の女が、広い檻の中に横たわっていました。
髪の毛も下の毛も、ツルツルに剃りあげられていました。
薬か何かで動けなのか、しきりに眼球だけが激しく動いていました。晴美でした。
私は席を立ちたかった。でも何故か動けないんですよ。
やがて、檻の中に巨大なアナコンダが入れられました。
何か太いチューブの様な物を通って。
大げさじゃなしに、10m以上はあったんじゃないでしょうかね。
それはゆっくりと晴美の方に近づいて来るんですよ。
Mが凄いだろ、と言わんばかりに得意げに私の方を、チラチラと横目で見てきます。
それは、ゆっくりと巨体をしならせ、晴美の体に巻きつきました。
声帯か舌もやられてるんでしょうか、晴美は恐怖の表情を浮かべながらも、
声ひとつあげませんでした。パキパキ、と言う野菜スティックを2つに折った様な音が
しました。晴美の体が、グニャグニャとまるで軟体動物の様になっていったんです。
10分ほど経ったでしょうか。それが大口を開けました。
晴美のツルツルになった頭を飲み込んだんですよ。
ここからが長いんだ、とMは言い、早送りを始めました。
それは、晴美の頭部を飲み込み終えると、さらに大口を開け、
今度は肩を飲み込み始めました。胴体に達したとたん、テープが終わりました。
続きが、後2本あるんだ、とMが言ったんです。もういい、と私は言うと、
逃げるようにビルの巡回に戻りました。

840 第五夜 2006/05/10(水) 13:32:52 ID:0zfG5UVO0
それからなんですけどね、いつも同じ夢を見るんです。
晴美の顔をした大蛇が、私に巻きつき、締め付けてくるんですよ。
そして体中の骨を砕かれ、頭から晴美に飲み込まれるんです。
凄まじい激痛なんですが、逆にこれが何とも言えない快感でしてね。
晴美の腹の中でゆっくり溶かされ始める私は、
まるで母親の胎内に戻った様な安心感さえ感じるんですよ。
え?そのビデオはどうしたかって?Mから私が買い取りましたよ。
それこそ、給料何ヶ月分かの大枚はたいてね。3本全部見て、少し泣いた後、
私は全てビデオを叩き壊しました。

841 終夜 2006/05/10(水) 13:34:02 ID:0zfG5UVO0
それで、深夜仕事をしてると、晴美を感じるんですよ。
ビルなどの屋内を1人で見回るでしょう?
すると、後ろからピチャピチャと足音が聞こえてくるんですよ。
振り返ると、誰もいない。
でまた歩き出すと、濡れた雑巾が床に叩きつけられる様な音で、ピチャピチャと。
晴美かな、と思うんだけれども、一向に姿を現さないんですよ。
感じるのは気配と足音だけ。
そんな事が数日続き、流石に精神的にまいってしまいましてね、
今現在、休暇と言う事で仕事を休んでるんですよ。
3日前です。とうとう晴美が現れたんですよ。
深夜、自宅のベッドでボーッと煙草をふかしていたら、白い煙の様な物が目の前に
揺れ始めたんですよ。煙草の紫煙かな、と思ったんですが、動きがおかしい。
まるで生きてるように煙がゆ〜らゆ〜らと形をとり始めたんですよ。
晴美でした。既に溶けかかり、骨が砕けた全身を、マリオネットの様に揺らし、
「まだある」方の眼球で、私を見つめてきました。
何かを言いたげに口を動かしていますが、舌が無いのか声帯が潰されているのか、
声にならない声で呻いていました。どの位の時間が経ったでしょうかね。
いつの間にか晴美は消えていたんですよ。
恥ずかしい話、私は失禁と脱糞をしていました。はぁはぁはぁ、汚くてすみませんねぇ。
次の日の夜も晴美はやってきました。
もう私はね、晴美に呪い殺されてもしょうがないんじゃないかと思い始めてましてね。
晴美が再び現れるのを心待ちにしてた部分もあったんです。
やはり、晴美は何か言いたげに口を動かしています。
私は駆け寄り、何が言いたい?私はどうすれば良いんだ?
時計、時計、時計ありがとう、あの時何もしてやれなくてすまない、
時計は大事に持ってる、時計は、時計は。
半狂乱のまま、私は叫び続けたんです。
すると、晴美が折れた首を健気に私の方に近づけて、言ったんです。
途切れ途切れながらも、ハッキリと聞き取れました。

「わたし、あんたのこどもほしかったな」

今日も夜が来る。


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  • 2016.08.26 Friday
  • -
  • 08:06
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コメント
昼間に読んでよかったです(汗)

ただ『人生クリア』の意味が今一ピンときませんでしたが・・・
一見そうでもない話で、意味がわかった途端に怖いって奴、ありますよね;
  • Aroty
  • 2010/08/16 2:56 PM
>Arotyさん
いやいや、夜になって思い出したら怖い事が起こるかもよ?
なんて(笑

人生クリアはですな、悪い遊びをしない健全な方には分からん話で(苦笑
オキニの嬢、っていうのは「お気に入りのお嬢さん」の性風俗での略語で
要するに毎回指名して通ってしまうような風俗店の女の子、って意味。
風俗で遊ぶ時ってのは性病(を女の子から移される)が一番怖いんで、
たいていの場合は、コンドームをつけるんですが
この話し手の場合、妊娠させたかも?と語ってるように、
コンドームをつけないで本番(ずばりSEX)してた訳ですな。
で、陽性ってのは、これも隠語なんだけど
エイズ検査をした場合、エイズに罹っている場合は陽性反応ってのが出るのね。
逆にセーフ、エイズじゃないですって場合は陰性っていうのだけれど。
で、エイズって性病はコンドームで90%回避出来るんだが
コンドームしてない場合はほぼ100%の確立で移る訳。
そして、今現在エイズを完治させる医療技術は確立されておらず、
発症に至るまでは個人差があるけど、だいたい数年、
そして死亡率はほぼ100%。それがエイズって病気なのな。

さぁて、これでおわかりですかな?
この語り手は、人生という名のゲームをバッドエンドで終わるしかないって状況。
これだけでも怖いのに、それを本人は一向に気付かず、
妊娠させちゃった〜堕ろさせればいいよね〜なんて脳天気に語ってる。
そこがもうひとつ、この話の怖い処な訳でして。二段落ちって感じ。

そこに気が付かないArotyさんは、ホントに真面目に生きてんのな〜三十路と違って(自爆
どうぞ、そのまま健全にお過ごし下さい。
こっち側に来たらいかんぞ?(笑
  • POO
  • 2010/08/16 6:16 PM
なるほど、陽性ってエイズのことだったんですねw納得ですw

ってかそのワード以前は大体理解できちゃってるんですが(爆)
そんな真面目でもないですよ〜(笑)
  • Aroty
  • 2010/08/17 4:29 PM
>Arotyさん
っうか今思い出したんだが、君はまだ高校生だったよな!?
オキニとか陽性とかまだ知らんでよろしい!
あと三年したら混ぜてやるから(笑
  • POO
  • 2010/08/18 6:15 AM
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