一定期間更新がないため広告を表示しています
『シン・ゴジラ』劇場観賞レビュー。
- 2016.08.26 Friday
- シネマな独白
- 05:14
- comments(7)
- trackbacks(0)
- by POO
当ブログおなじみの、管理人POOが映画館で観賞してきた映画を、
だらだらつらつらと書き殴っては垂れ流す、そんなレビュー記事も随分と久々に更新。
「シン・ゴジラ」をしばらく前に観ていたのですが仕事が詰まっててお預け状態、
ようやく一段落したし、いつものようにPOO節全開で書こうか、と。
しっかし映画レビューやるのも久しぶりすぎて、勘がどうにも戻らない。
前書いた「●REC4」以来なんで、実に1年半ぶり。
今、実はこの前文を書き直してるのですが3日連続5回目という(爆
だいたい夜なべして文章を書くので、紆余曲折&より道、毒舌過激すぎて
翌日読み直してみて「このレビューを書いたのは誰だーッ!!」と海原雄山になる有様。
まぁこのブログ、そんなのいつものこと(?)といえばそうなんですが、
それだけ語りっぷりのある映画だった、という一点だけでも「シン・ゴジラ」の凄さ、
面白さみたいなものを分かってもらえるんじゃないでしょうか。
色々不備もあるでしょうが、開設10年目になる当ブログ、ただひとつの鉄の掟、
「生暖かい眼差しで、ニヤニヤ見守る」を徹底していただければ(苦笑
さて、当ブログの映画レビュー記事では、毎回冒頭に書かせてもらうんですが、
今回のシン・ゴジラも当然、【完全ネタバレにつき御注意!】でっス。
まだ観に行っていない人は、ぜひ観賞後にまたこの記事にお越しいただければ、と。
では、そろそろ本題に入りますか。
映画レビュー記事の恒例に従い、まず冒頭でいつものように一言批評をば。
日本が生んだ怪獣王ゴジラ、ハリウッド版を経ての12年ぶり本家本元による制作、
その復活劇はいかなるものだったのか?ズバリ、こうだ!
何処までもニッポン人による
ニッポン人のための映画。
ニッポン対ゴジラに偽り無しッ
色々とレビューする前に、まずは恒例のあらすじ&予告編動画紹介からどうぞ。
【「シン・ゴジラ」あらすじ】ある日、突然東京湾で水蒸気爆発が起きた。東京湾アクアラインのトンネルが崩れるなどの被害をもたらしたが原因は分からず、日本政府はパニックに陥っていた。内閣官房副長官の矢口(長谷川博己)はそこに巨大な生物がいる可能性を示唆するも一笑に付され、政府の役人達はただひたすら臨時の会議を繰り返す。しかし事態は一変、矢口の推測した通り巨大生物が尻尾を水面に出しながら移動し、上陸の兆しを見せていた。突如出現した謎の巨大生物を前に、日本はどう立ち向かっていくのか?
「もしかして、これからの邦画の歴史は、
“シン・ゴジラ以前”と“シン・ゴジラ以後”と後世で語られるのかもしれん」
これが、POOが観賞を終えて映画館を出た直後の素直な気持ち。
とんでもない作品をたったいま、もしかして目撃したんじゃなかろうか、と。
POOは昔からこのブログで広言していますが、メカよりも生物派、なんっスね。
車、バイク、戦車、飛行機、はてはロボットなんかまったく興味が無くて。
小学校の入学祝いに田舎の祖母に買ってもらった百科事典セットも、
「恐竜・化石」(この2種がワンセットで一冊だった)だけ繰り返し読み耽ってて、
それ以外は読んだ記憶が無い。すまんばあちゃん、買い与え甲斐のない孫で(苦笑
んなもんで、物心付いて初めて映画館で観た映画は「ゴジラ対キングコング」。
もしかしてそれ以前にも何か観てるかもしれないが、記憶にあるのはキンゴジで。
昔、雑誌の編集者だった頃、隙あらばロケで熱海・伊豆方面に行きたがってたのですが
それは熱海城をブッ壊した挙句、勝負付かずで各々帰還する2匹の怪獣の姿が、
もしかして今日こそ観れるんじゃないか?と心のどこかで思っていたりするのかなぁと。
四十路なっても子供心を忘れない男、それがこの俺、POOだ!
…うむ、こんな時こそ当ブログ鉄の掟ですよ、奥さん。
さて前置きはこのぐらいにして、そんな幼少期を過ごしてきたもんですから、
メカが基本苦手なんで、特撮映画派というより、怪獣映画派なPOOが、
今回の「シン・ゴジラ」を観て思ったことを書かせていただく訳っス。
「この目で見た事はないが、もしかしたらこうかもしれん。いやきっとこうだろう」
冒頭、まだゴジラの存在が把握されてない時点から、
ゴジラ出現〜自衛隊出動に至るまで、もう何度もも政府内で緊急対策会議が行われ、
そこが今までのゴジラ映画の、いわば人間ドラマパートになる訳なんですが、
その描写が「なんかリアルに見える」ってのが、まず面白かったなぁと。
見出しのように、POOはただの一般人なんで、実際に官邸内に入ったことや、
政府の役人みたいな人と接したことは無いわけですよ。
TVとかのニュースで見るぐらいの、おぼろげであやふやな知識程度しか無い訳で。
そんな人間に、あ、もしかして役人ってホントにこんな会議してそう、と思わせるのって
実はめちゃくちゃ難しいんじゃないか?と、初っ端から畳み掛けてくる訳ですよ。
シンゴジでは、通常の台詞発声より、1.5倍ピッチを上げているらしいのですが、
あまり早口には思わず、ダラダラした会議のはずが妙な緊迫感を生んでいるんですな。
テンポがいい、と言ってもいいんじゃないでしょうかね?
しかし、その会議の内容が実に「ニッポンらしい」ところがニヤニヤ笑えるポイント。
大臣達がダラダラと結論を先延ばしにして、自分の常識の範囲内、
すなわち、自分の力で対処出来るレベルまで問題を矮小化しようとする姿勢を、
これでもかこれでもか、ってなぐらいで描くんっスな。
あの一連の会議パート見てて、「ああ、日本の役人っぽい」と違和感を感じない。
いや、ホントは違和感を感じないとマズイんでしょうが(苦笑
巨大生物じゃねぇの?って何度も進言されてんのに、んな訳あるか!と突き放して、
ホントに巨大生物だったと判明したら、どうすんの知らんわ俺、みたいな態度。
「ああ、政治家ってこんな感じっぽいよねぇ〜」みたいな描き方が、
フィクション(虚構)なんだけど、ノンフィクション(現実)みたいに思わせて。
あんなに会議室を変える必要あるのか?とツッコミたい反面、
あぁ手順とか手続きとか色々あるんだろうなぁ、政治家ってめんどくせぇ〜と、
観ているこちらが思わず信じ込んでしまいそうな「ニッポンの姿」を見せ続ける手法。
リアルとフェイクの境界線の上を、ギリギリのバランスで冒頭に徹底して観せることで、
ゴジラという架空生物が現代日本に「登場してもいい」余地を作っている訳で。
ああ、上手いなぁ、と。
「実際に戦ったことは無いが、戦ったらこうなるんだろうな、いやきっとこうなる」
ゴジラが出現するとすなわち自衛隊の出番になる訳で、怪獣映画の常として。
今までのシリーズでは、スチャッ!と自衛隊が出てきてただやられていくだけで、
正直、メカが苦手なPOOとしては一切面白いと思ったことがないんっスよね。
あ〜ハイハイ、ごくろーさんですな。でもさぁ、どうせ効かないんだから、
メーサー車か、今作の秘密兵器とっとと出せよ、ぐらいにしか思ったことがなくて。
しかし、シンゴジで個人的に一番燃えたのは自衛隊との戦闘シーンで。
この自衛隊出動までの流れが、ひと悶着もふた悶着もあって、
これまた「ありえるかもしれないニッポンの姿」でかなり面白いんですが割愛。
で、自衛隊っスよ。
ピエール瀧が出てきた瞬間、「な〜が〜いく〜〜ん、あそびましょ〜〜〜〜」と
いつ言い出すのかと、ハラハラドキドキしたのはきっと俺だけじゃないはずだ!
すんません、脱線してもうた。しかしこれだけは書いておきたかった(笑
緒戦でヘリがゴジラを囲んで斉射した時、全弾、ゴジラの頭部に当たった瞬間。
あの瞬間に感じたことは「あ、自衛隊っぽい」だったんっスな。
実際に自衛隊が戦闘行為を行ったことは無いし、POOも観たことがある訳なく。
だけど自衛隊に対して一般人が持っていそうなイメージ、
訓練厳しそう、練習の鬼、錬度が高そう、みたいな漠然とした印象を
全機がゴジラに寸分違わず同じ場所に当てることで「絵」として観客に観せた訳で。
ああ、自衛隊が自衛隊っぽい!と妙な感激をしてしまいいましてな。
怪獣の出現に限らず、過去の例を出すまでもなく、災害や大事故があれば、
日本人としては自衛隊に頼らざるを得ないわけで。
その時に、やはり実際に頼りになったりする話やニュースを聞くわけでさ。
どんな災害現場でも規律を守り、黙々と任務をこなす「ニッポンらしさ」を、
ヘリや戦車群の一糸乱れぬ攻撃で、絵面として表現しきった訳ですよ、あそこで。
自衛隊なら、たとえゴジラが出現したとしてもきっちり仕事してくれるんじゃないか?
普段は意識もしないだろう、日本人の心の奥底を映像にしたのが見事だなぁと。
それを知人に話すと「戦車が一発も的を外さないのはリアルじゃない」と、
妙な反論をされたのですが、怪獣映画を観続けてきた身としては、
自衛隊の本懐はゴジラ相手に勝つ勝たない、倒す倒さないではないんだよと
小さく心の中で呟くしかなくて。
ああ、怪獣映画好きじゃない人が観ると、そう思うんだぁ…と少し寂しい気持ちに。
自衛隊に倒される展開なんてものは、誰も“ゴジラ”には期待してなくて、
自衛隊でも倒せない事の描写を挟むことで、ゴジラの強大さを説明するだけの下り。
こんな化け物一体どうすれば倒せるのだ!?っう前フリなだけなのよ、ホントのとこは。
120メートルもある標的相手に、どうやって弾外すねん!とは思うのだが(笑
怪獣映画における自衛隊の役割ってのは、言い方悪いけど「かませ犬」なのね。
様式美、と言ってもいいかもしんない。
でも今までのシリーズのように、さも当然のように出てきて反撃されました全滅です!
で終わるんじゃなくて、攻撃反転撤退という軍隊には「ありそうな」一連の流れを、
初めてゴジラの中で描いたのが、このシンゴジだと思うのでっス。
「そうだよな、どんな仕事でもさぁ、結局一番苦労するのって現場だよなぁ」
かなり序盤からでもそうでしたが、シンゴジって基本、現場に丸投げなのな(爆
もちろん大臣と研究チームの立場ってのは役割が違いすぎるし、
そもそも途中で、その大臣連中がまとめて退場するっう、
え?この先どうすんねん!?みたいな衝撃の展開を挟むんですが、
全編を通じて印象に残っているのは、現場の人間、みんな汗かいてたなぁと。
上の立場の人間の役割は仕事、プロジェクトのコントロールな訳で。
そのプロジェクトを進めることの利益、不利益を考えて、大局を見据えるわけさ。
で、大まかな指示だけ下に下りてくる訳なんですが、大雑把な方向性だけで、
当然、そこで起こりえる問題や障害なんか考えているはずもなく。
目の前の事態に、何とかして突破口を見出さなければならないのは、
結局、最前線にいる人間の仕事。すなわち「現場」っスな。
この辺が「ああ、もう、どうしてここまでニッポンの仕事っぽいのか!」と
妙にやきもきしながら見入っておりました。自分があの場にいたら、
間違いなく胃に穴が開く。このカシオミニを賭けてもいい(笑
臨時総理とか、内閣総理大臣補佐官とか、
個人的には良いスパイスだったので何の問題もなく観れた米国特使とか、
上の立場の人も、その立場でしか出来ない汗のかきかたをしてた訳なんですが、
どうにも最前線の現場の面々に感情移入してしまう作りをしているところが、
シンゴジが、これだけウケた理由なんじゃないかとも思ったり。
面白いなぁと思ったのが、初代ゴジラを死滅させた秘密兵器である
「オキシジェン・デストロイヤー」(水中酸素破壊剤)は、
たったひとりの天才科学者が発明し、自分諸共、特攻かけて滅ぼすんですが
そういう突出した「個」が、シンゴジではひとりも居ない点。
対策チームも、特異な才能の持ち主が集結するのは確かにするんですが、
皆で協力して、皆が自分のやれる事を最大限やりきって、対策を生み出す訳で。
初代のような「個」ではなく、いわば「群れ」みたいな感じでゴジラと対峙するのが
「現代のニッポンにおける仕事」ってな印象を生み出しているんじゃないかと。
跳び抜けた天才をあえて配置せず、最後の作戦も日本中、
世界中の人間に協力してもらって、その皆でゴジラと戦うっていう構図が、
「平成のニッポンっぽい」と、妙な感心をしてしまったとこでしたなぁ。
「実はまったく解決してない、なにも終わってなどいない」
まだまだ語りたいことはあるんですが、あんまり長くなってもアレなので最後に。
劇場でシンゴジを観たのが、確か8月の10日頃だったと思うですが、
それから2週間、実に多くのレビュー記事を見て渡ってきたのですが、
そのほとんどが、この事実について語っていなくて、ちょっとビックリしたっス。
「なんにも終わっちゃいない」ってことに。
映画なんで、終わりもヘチマもあるか!と言われればそれまでなんですが(笑
最後の作戦では、ゴジラは動きを止めただけで、死んでもいないし、そもそも、
果たして本当に動きを止め続けれるのか?という問題が残ってる訳ですよ。
核攻撃も1時間前で止まったまま、動き出せば再稼動させるという約束つき。
初代ゴジラは、先に述べたように秘密兵器でブッ殺して終わるんですが、
シンゴジは、どうにか動きを止めただけ、という「問題の先送り」に過ぎない訳で。
そんなトコまで「ニッポンっぽく」作らなくてもいいんじゃね!!?と本気で思った(苦笑
風呂敷を広げるだけ広げて、一切畳まずに終わった。
というのが、実は観賞後のPOOの偽らざる感想なのでありまっス。
おい!どうすんだよコレ!!続編か?続編やるんだな?やらないと承知しねぇぞ!
と、観賞後は本当に思っていたのですが、2週間経って、アレでもいいのかな、
とも思い始めているのは、本当のところでして。
だってねぇ、「2作目で色気を出して大失敗する映画」ってトコまで、
「ニッポンっぽく」しなくてもいいんじゃないか、と(笑
このまま、伝説として語り継いでいくほうが「ニッポンっぽい」じゃないですか(爆
「わかった、どうせヤルならとことんヤッてやんよ、覚悟しろ」(※追記)
怪獣映画という括りでなくとも、そもそも映画とは作り物の世界。
まさにシンゴジのキャッチフレーズにあるように「虚構」で塗り固められた物語。
ゴジラなんて、居る訳が無い。
無いんだけど、もしかして居るとすれば…、というところが出発点なわけで。
そのための、もし居るとすれば、という基本設定が初代ゴジラのみならず、
歴代のシリーズ、そして一昨年のハリウッド版ゴジラですら触らずに無視して、
まったく描かれなかった部分を、このシンゴジでは初めて描いてみせた。
そこが本作の最高に素晴らしい「核」ではないか、と思うのです。
ハリウッド版ゴジラ(レジェンダリ・ピクチャーズ版、以下レジェゴジと略)では、
敵対するムートーの生態“だけ”は、異常なほど微に入り細にわたる描き込みで、
てめぇ、これじゃゴジラじゃなくて、ムートーwithゴジラじゃねぇかYO!と、
『ハリウッド版ゴジラが超がつくほど駄作だと思う3つのポイント。』記事で
存分にブチ撒けているので、そちらをお読みいただければ。
レジェゴジは“ゴジラとはこうあらなければならない”という、東宝のくびき、
そして異を唱えることすら何十年もしなかった、邦画怪獣映画の悪しき慣習から
唯一逃れられる制作環境であり、ゴジラの生態どころか、
その存在意義すら一新できるチャンスだった訳なんですが、恐れを為したのか、
「今までのゴジラシリーズとなにも変らず、そして何の意味も無い」という、
ただのゲスト出演で終わった経緯があり、そのお役所的発想、
お役所的責任の所在の誤魔化し方で、「しょせんハリウッドもニッポンか」と、
大変失望したのですが、それを成し遂げたのが、シンゴジだった訳です。
具体的に書くと、第一形態から第四形態、さらにはその先の変化。
まったくの新しい、「ゴジラという生物は一体なんなのか?」という問いに、
初代ですらイメージカットを挟み込んだだけでスルーした問いに、
初めて「答え」を出したのではないか、と。
個人的には度肝抜かれたゴジラの生態でしたが、
あの変体が気に召さない方も居るとは思う。あのシッポは何なんだよ、とか。
でもここは声を大にしていいたのですが、ゴジラはどんな生物なのか、を
初めて描いてみせたのは、このシンゴジなのです。
レジェゴジなぞシンゴジに比べれば、予算が多くてフルCGで動くっうだけの、
どうしようもない駄作オブ駄作っスよ、ホント。
ゴジラのイメージ壊すのが怖かった、だから敵怪獣だけ作り込みました〜、
ってなめとんのかワレェ!ってなもんですよ、ホント。
しかしシンゴジは、ハリウッドですらビビってやらなかったリビルド(再構築)を
実に見事にやってのけた。というか、初めてヤッてのけた。
その、やるならとことんヤルぜ!という腹の括り方が実に「ニッポン」的だなぁと。
POOは正直、シンゴジでようやくゴジラの「顔」を観れた気がして、
長年想い続けていたモノの正体が、少し見えた気になって、
それはそれは、とても嬉しかったのです。
------------------------------------------------------------------
ま、そんなこんなでダラダラ長くなりましたが、それは毎度のことなのですまん(笑
POOなりの「シン・ゴジラ」レビューを書かせていただきました。
本作は徹頭徹尾、「日本人による、日本人のための、怪獣映画」だったのは、
もう天晴れ、というしかない出来ではないか、と。
未見の方は、これは劇場で観ておかないと後悔するレベルなのは保障します。
ぜひとも、お近くの劇場へ行ってみてはいかがでしょうか。
中盤の東京大破壊シーン、ゴジラの熱線は、怪獣映画を観続けてきたPOOが、
思わず椅子から立ち上がりかけた…すまん、ホントは腰が20センチは浮いた(笑
ほどのド迫力で、実に神々しくも恐ろしい、怪獣映画史上最高の出来でした。
怪獣映画の堂々たる復権、その王躯をスクリーンで目に焼き付けてほしいと、
いち怪獣映画好きの人間が切にお願いして、レビューを締め括らせていただます。
あ。
これだけは最後に書いておいてもいいっスかね?
冒頭、どうやらゴジラを生み出したっぽい設定のマキ博士、いたじゃん?
アレ、「機動警察パトレイバー the Movie」の“帆場暎一”と、まったく同じじゃね?と
思ったんスけど、それは言ったらダメなワードなんスかね?(苦笑
- コメント
- 初めまして!初コメです!
>>「戦車が一発も的を外さないのはリアルじゃない」と、妙な反論をされた
知人に教えてあげて下さい。「あれだけ近距離且つ巨大な物体を相手にして戦車が一発でも外すというのは到底リアルではない」と
今時の戦車と自衛隊は凄くてですね、2km離れた所に置かれた大きさ1mの的に正確にスナイプ出来る性能と練度を有しているそうです -
- みたらし
- 2016/08/26 1:10 PM
- >みたらしサン
どもども、コメントありがとうございまっス!
いやぁ、シンゴジレビューが氾濫する中、取り立てて目をひくような文章が
書けなかったレビューにわざわざお越しいただいて感謝感激であります。
>>「あれだけ近距離且つ巨大な物体を相手にして戦車が一発でも外すというのは到底リアルではない」と
むむむ!そうなんですか!!
こいつはなんとも心強い援軍が到着した心持ですな♪
そうですよねぇ、戦後すぐの初代の時代ならいざ知らず、
もう文明、というか、ハイテクが極まってきたこの時代ですもんね。
今の戦車が、そんなに凄い性能を持っているとは知りませんでした。
ぜひ、この情報をリアルじゃねぇ野郎にぶつけてみたいと思いまっス!
詳しい情報、ありがとうございました。良い映画ライフを! -
- POO
- 2016/08/26 4:50 PM
- おはようございます、昨日シンゴジ3回目を見て参りました。
もうなんと言いますか、ホントすごい映画ですよこれ。
テンポが良い、予想だにしない展開、凄まじいド迫力の連続で「今までこれ程興奮させる映画があっただろうか?」或いは「こんな映画を見たかった」と思わずにはいられません。
特にゴジラの突然変異や放射熱線のシーンは「恐ろしくも感動させられる」場面でした。
あんなにおぞましいのに、どこか美しさを感じさせるのは間違いなく今作屈指の出来だったと思います。
登場人物も非常に魅力的です、とにかく個性豊かな巨災対の人達が面白くて仕方がない。
根暗だけど優秀な尾頭さん、オタクでムードメーカーな安田くん、珍妙な雰囲気だけど博識な間教授等々…見ていて飽きない方々ばかりでした。
そしてなにより、庵野監督も樋口監督も見事にこのシン・ゴジラにて「持ち直して」しまいました、恐るべしです。
今後の2人の健闘を祈るばかりです。
他にも色々言いたい事はあるのですが、長くしすぎては話が纏まらないのでここまでにしておきます、では! -
- アキゴジ
- 2016/08/28 7:02 AM
- pooさんのレビューとても読み応えがありました。
レビューを見て、シンゴジの見方がすこし変わりました。
「ゴジラは活動を停止しただけ」そうだよな、なんで気づかなかったんだろう?と未完のままなんだなと
もしかしたら続編は「活動再開したゴジラめがけて核ミサイル発射…しかしヤツは生きていた…」とかになるのかなぁと想像しています。
来年はアニメのゴジラがやるそうですが、どうなるんでしょうか…映像を見ないと何とも言えません…
そういえば、レジェゴジ2の監督が変わるそうです。いろんな監督の名前が挙げられていて、どうなるんだろうなと思います。多分ギャレゴジよりは面白くなるのでは?と感じています。
そして、来年か再来年にGAMERAが復活するそうです。キャッチコピーは「帰還」。だからもしかしたら、平成3部作の後か、小さき勇者たちの続編かもです。そうしないと「帰還」というキャッチコピーが無意味ですから。
小さきのフルタイトルは「小さき勇者たち〜GAMERA〜」なので小さきの続編の可能性が高いかなと思ってます。小さきはとてもすきな怪獣映画なので、続編だと嬉しいです。
てな感じで日本の怪獣映画が盛り上がってきたなぁ〜という印象です。では今日はこの辺で。
-
- ゴジラ捜索隊
- 2016/08/28 11:58 AM
- >アキゴジさん
お、そんなに観に行ってるのか!
おいらも2回目に行きたいのだが、なかなか暇がなくて。羨ましい。
巨災対の面々もよかったねぇ。
人間ドラマ部分が「こんなに面白かったらゴジラじゃねぇぞ!」と思ったっうの(苦笑
POO的には防衛大臣がなかなか現実っぽくて好印象。
「いいですね?総理!」とか促してるんだか煽ってんだかw
いやぁ、ホントにレジェゴジって何だったんだろうなぁ…という、
邦画の底力みたいなものを、まざまざと見せつけられた快作でしたな。
樋口さんはなぁ…。
庵野監督は編集室に絶対樋口さんを入れなかったそうで、
特撮「だけ」やらせておけば天下一品の腕前なのは確かなんですが(苦笑
ま、このレビューは当ブログの裏ルール、
「読んだ人に映画館へと行ってほしい」という狙いの通り、
ネタバレと書きながら、肝心なことは一切語っていないという(苦笑
なので、まだまだ語りたいことは山程あるですが、
まぁ、POOは好きにした。君も好きにしろ、ってな感じで適当に使ってやってくだされ〜 -
- POO
- 2016/08/28 9:27 PM
- >ゴジラ捜索隊さん
いやぁ〜随分お待たせしましたなぁ。
上のコメントでも書きましたが、ネタバレといいながら未見の人に配慮した、
奥歯にモノが挟まった書き方に徹したので、どうだろうなぁ、
それなりに読めるものがあったのなら幸いなのだけれども。
念の為にいっておくと、あの終わり方には実は一切の文句な無いのね。
ホラー映画好きなPOOとしては、どんな問題も解決してハッピーエンド☆みたいなのは
てめぇふざけんなYO!と思う人なので(笑
未解決のまま終わるほうが、遥かに「リアルっぽく」物語は終わるのは確実で。
ただ、怪獣好きとしてはですよ?
散々神の炎(核)がどうたらいってたけど、「ゴジラに核が効く」とは、
作中の中で一切、「ただの一言も言及されていない」ってトコに
注目しておく必要があるんじゃないかと思うのでっスな。
核爆弾は人類が現時点で持つ、最強の抑止力であって、
その常識(現実)がゴジラ(虚構)にも通用するかどうかは「別の問題」なのよ。
現実対虚構、あのキャッチフレーズが「真」に差しているものは何か?
そこまで読み解け、とは言わないけど、考えを巡らせると、
実はすっげぇぇえええ面白い「真のゴジラの物語」が観えるんじゃないかな、と。
怪獣好きとしては、その部分も美味しく味あわないともったいない!ってなもんで。
ガメラなぁ…。
シンゴジがこれだけ傑作になってしまったんで、逆にハードル、期待値みたいなものが
ダダダッ!と上がってしまって、可哀想な気がするぜ、オッサンとしては(苦笑 -
- POO
- 2016/08/28 9:39 PM
- It's me(カヨコのマネ)pooさんは2回目いかれました?
自分はゴジラがとうとう62周年迎えたので遂に7回目までいっちゃいました(達成感)
後ついでに念願のサントラも買いました。
シンゴジのモンスターアーツも予約注文しちゃったし早く発売日(11/30)にならないかな〜とワクワクが止まらないでございますです、はい。
ジ・アートオブ・シン・ゴジラも欲しいけど、こっちはもう少し余裕ができてから買おうと思ってます。
しかしシン・ゴジラの人気ぶりには驚かされるばかりです。
特に女性に大人気の蒲田くんは(蒲田くん…良いよね、特に大漁のボートを押し退けたり、車の群れを薙ぎ払ったり)
冬コミでもシンゴジ関連のモノとか出ないかな〜とちょっと期待してたり(苦笑)
あぁ…次は、Blu-rayだ…(くそみそ感) -
- アキゴジ
- 2016/11/06 4:20 PM
- コメントする
- この記事のトラックバックURL
- トラックバック
- calendar
-
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
- sponsored links
- counter
- POO_TWEETS
- 今月の標語。
- access analysis
- selected entries
-
- 『シン・ゴジラ』劇場観賞レビュー。 (08/26)
- categories
- archives
-
- August 2016 (4)
- May 2016 (1)
- April 2016 (1)
- January 2016 (1)
- December 2015 (2)
- November 2015 (1)
- October 2015 (1)
- September 2015 (1)
- August 2015 (3)
- June 2015 (1)
- February 2015 (1)
- January 2015 (2)
- December 2014 (7)
- September 2014 (1)
- July 2014 (1)
- October 2013 (2)
- September 2013 (2)
- August 2013 (1)
- July 2013 (4)
- June 2013 (2)
- May 2013 (1)
- April 2013 (1)
- March 2013 (5)
- February 2013 (1)
- January 2013 (5)
- December 2012 (8)
- November 2012 (1)
- September 2012 (1)
- May 2012 (1)
- April 2012 (5)
- March 2012 (3)
- January 2012 (4)
- December 2011 (11)
- November 2011 (1)
- August 2011 (3)
- July 2011 (4)
- June 2011 (3)
- April 2011 (2)
- March 2011 (1)
- February 2011 (1)
- December 2010 (3)
- November 2010 (22)
- October 2010 (13)
- September 2010 (12)
- August 2010 (14)
- July 2010 (15)
- June 2010 (10)
- May 2010 (9)
- April 2010 (4)
- March 2010 (11)
- February 2010 (10)
- January 2010 (9)
- December 2009 (15)
- November 2009 (9)
- October 2009 (17)
- September 2009 (15)
- August 2009 (18)
- July 2009 (18)
- June 2009 (8)
- May 2009 (11)
- April 2009 (11)
- March 2009 (13)
- February 2009 (18)
- January 2009 (7)
- December 2008 (16)
- November 2008 (11)
- October 2008 (12)
- September 2008 (17)
- August 2008 (17)
- July 2008 (18)
- June 2008 (13)
- May 2008 (23)
- April 2008 (24)
- March 2008 (26)
- February 2008 (37)
- January 2008 (28)
- December 2007 (36)
- November 2007 (39)
- October 2007 (46)
- September 2007 (38)
- August 2007 (30)
- July 2007 (34)
- June 2007 (19)
- May 2007 (22)
- April 2007 (30)
- March 2007 (11)
- February 2007 (15)
- January 2007 (32)
- December 2006 (65)
- November 2006 (53)
- October 2006 (30)
- September 2006 (32)
- August 2006 (32)
- July 2006 (23)
- June 2006 (23)
- recent comment
-
- 【C90新刊】「エロ漫画デザイン解説読本」の御紹介。
⇒ koji (02/28) - 「おにぎり食べたい」と書き残し、餓死。
⇒ 外国人生活保護廃止 (07/04) - エキスポランド元従業員の独白。
⇒ ななし (05/23) - 火と煙の芸術。
⇒ 羽田奈央 (03/11) - 火と煙の芸術。
⇒ 小股裕美 (03/11) - 火と煙の芸術。
⇒ 竹下明希 (03/11) - 6時間で拳銃を自作・販売した男、逮捕。
⇒ 小川 (01/17) - 続続々・韓国の反日思想の深層を、オカルト方向から考察する
⇒ いやいやいやいや (11/14) - 阪神大震災の真実。
⇒ 匿名希望 (09/06) - 「おにぎり食べたい」と書き残し、餓死。
⇒ (08/01)
- 【C90新刊】「エロ漫画デザイン解説読本」の御紹介。
- recent trackback
-
- 文庫本カバーデザイン進化論。
⇒ 邪馬台国 下関 (11/01) - 週刊朝日の[安倍叩き]表紙デザインは是か非か。
⇒ 邪馬台国 下関 (10/31) - 『パシフィック・リム』劇場鑑賞レビュー。
⇒ ガメラ医師のBlog (09/21) - 780000HIT御礼企画「やっぱり、にっぽんSUGEEEEEEEEEE!!!」。
⇒ 【2chまとめ】ニュース速報 (07/22) - 天皇陛下特例会見問題・時系列まとめ。
⇒ 【2chまとめ】ニュース速報+ (07/11) - 490000HIT御礼企画「“死”にまつわる泣けるコピペ…私的20選」。
⇒ 【2chまとめ】ニュース速報嫌儲板 (07/09) - 380000HIT御礼企画「世界名作コピペ劇場」。
⇒ 【2ch】ニュース速報嫌儲版 (12/07) - 800000HIT御礼企画「死ぬ程ではない…と思う、洒落にならない怖い話・私的選集」。
⇒ 映像トピックス【バックナンバー】 (06/21) - 770000HIT御礼企画「にっぽんDAMEEEEEEEEEE!!!」。
⇒ 【嫌】 ニュー速 【儲】 (04/19) - 770000HIT御礼。
⇒ ニュー速嫌儲板 【ノンアフィ】 (04/07)
- 文庫本カバーデザイン進化論。
- links
- profile
- search this site.
- mobile