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240000HIT御礼企画「泣けるコピペ―私的20傑」。
- 2007.12.16 Sunday
- キリ番御礼企画な独白
- 11:32
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- by POO
JUGEMテーマ:JUGEM
あなたは最近、いつ『泣き』ましたか?
24万HIT到達のキリ番アクセス御礼企画、今回は今年の『泣き納め』と参りませんかね?
大人になってからは泣くっていうのは、なっかなか出来る事じゃぁありません。
ですが思いっきり泣くという行為は、毎日意識しないままにも確実に心に積もってくる、
鬱屈や圧迫といったストレスを発散して、自分を解放する効果があるのです。
以前にも書きましたが、本当は3週間に一度は大泣きするのが医学的にも精神学的にも
非常に正しくて、心にもカラダにもやさしい行為なのですよ、本当の話で。
という訳で、日頃そんないちいち泣いてられっか!という大人読者の方のためにも、
今年の泣き納めをして、一気にストレスを発散していただこうと思う次第であります。
そこで今回御用意したのが、2ch等のネット掲示板に書き込まれた感動的な実話、
いわゆる『泣けるコピペ』を、POOが選びに選び抜いた20の傑作を集めて編集しました。
絶対に泣けます。もう太鼓判押しときます。何故ならPOOが大泣きしまくったから(苦笑
是非この機会にガーッと大いに泣いて、心の大掃除をしてみてはいかがでしょうか?
そして綺麗になった澄んだ心で、新しい年を迎えていただければと思います。
ハンカチ?そんなんじゃ全然足りません、ティッシュを箱ごとヒザの上に置いて、
存分に泣く準備をしてから、どうぞお読みになってくださいませ―――。
【第一話 (゚Д゚)ゴルァ!】
どうして私がいつもダイエットしてる時に(・∀・)ニヤニヤと見つめやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして私が悪いのにケンカになると先に謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうしてお小遣減らしたのに文句一つ言いませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして交代でやる約束した洗濯をし忘れたのに怒りませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして子供が出来ないのは私のせいなのに謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして自分が体調悪い時は大丈夫だと私を突き放して私が倒れると会社休んでまで看病しますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして妻の私に心配掛けたくなかったからと病気の事を隠しますか(゚Д゚)ゴルァ!
おまけにもって半年とはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
長期出張だと嘘言って知らない間に手術受けて助からないとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
病院で俺の事は忘れていい男見つけろとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちの気持ちは無視ですか(゚Д゚)ゴルァ!
正直、あんた以上のお人よしで優しい男なんか居ませんよ(゚Д゚)ゴルァ!
それと私みたいな女嫁にすんのはあんた位ですよ(゚Д゚)ゴルァ!
もう一つ言い忘れてましたが私、お腹に赤ちゃん出来たんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
あんたの子供なのに何で生きられないのですか(゚Д゚)ゴルァ!
そんな状態じゃ言い出せ無いじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ!
それでも言わない訳にはいかないから思い切って言ったら大喜びで私を抱きしめますか(゚Д゚)ゴルァ!
生まれる頃にはあんたはこの世にいないんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
元気な子だといいなぁってあんた自分の事は蔑ろですか(゚Д゚)ゴルァ!
病院で周りの患者さんや看護婦さんに何自慢してやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
病気で苦しいはずなのに何で姓名判断の本で名前を考えてやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして側に居てあげたいのに一人の身体じゃ無いんだからと家に帰そうとしますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうしていつも自分の事は二の次何ですか(゚Д゚)ゴルァ!
医者からいよいよダメだと言われ泣いてる私に大丈夫だよとバレバレの慰めを言いますか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちはあんたとこれからも生きて行きたいんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
それがもうすぐ終わってしまうんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
バカやって泣きそうな私を包んでくれるあんたが居なくなるんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
忘れろと言われても忘れられる訳ないでしょ(゚Д゚)ゴルァ!
死ぬ一週間前に俺みたいな奴と一緒になってくれてありがとなですか、そうですか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちがお礼を言わないといけないのに何も言えず泣いちまったじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ!
あんなに苦しそうだったのに最後は私の手を握りしめて逝きやがりましたね(゚Д゚)ゴルァ!
何で死に顔まで微笑みやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!(゚Д゚)ゴルァ!(゚Д゚)ゴルァ!
そんなのは良いから起きて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
生まれてくる子供を抱いて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
子供に微笑みかけて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
たのむから神様何とかして下さい(゚Д゚)ゴルァ!
ダメ女な私にこの先一人で子供を育てろと言いやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
そんなあんたが死んで5ヶ月...
子供が生まれましたよ(゚Д゚)ゴルァ!
元気な女の子ですよ(゚Д゚)ゴルァ!
目元はあんたにそっくりですよ(゚Д゚)ゴルァ!
どこかで見てますか(゚Д゚)ゴルァ!
私はこの子と何とか生きてますよ(゚Д゚)ゴルァ!
あんたも遠くから見守って居てください。
【第ニ話 バアちゃんのすごろく】
362 名前:躯 ◆jk0cn7Uk1o 投稿日:04/05/23 19:43 ID:YasGQFUA
オレは小さい頃、家の事情でばあちゃんに預けられていた。
当初、見知らぬ土地に来て間もなく当然友達もいない。
いつしかオレはノートに、自分が考えたすごろくを書くのに夢中になっていた。
それをばあちゃんに見せては
「ここでモンスターが出るんだよ」
「ここに止まったら三回休み〜」
ばあちゃんはニコニコしながら、「ほうそうかい、そいつはすごいねぇ」と相づちを
打ってくれる。それが何故かすごく嬉しくて、何冊も何冊も書いていた。
やがてオレにも友達が出き、そんなこともせず友達と遊びまくってたころ
家の事情も解消され、自分の家に戻った。ばあちゃんは別れる時もニコニコしていて、
「おとうさん、おかあさんと一緒に暮らせるようになってよかったねぇ」と
喜んでくれた。
先日、そのばあちゃんが死んだ。89歳の大往生だった。
遺品を整理していた母から、「あんたに」と一冊のノートをもらった。
開いてみると、そこにはばあちゃんが作ったすごろくが書かれてあった。
モンスターの絵らしき物が書かれていたり、何故かぬらりひょんとか
妖怪も混じっていたり。「ばあちゃん、よく作ったな」とちょっと苦笑していた。
最後のあがりのページを見た。「あがり」と達筆な字で書かれていた、その下に
「義弘(オレ)くんに友達がいっぱいできますように」
人前で、親の前で号泣したのはあれが初めてでした。
ばあちゃん、死に目に会えなくてごめんよ。そしてありがとう。
【第三話 残念ながら冒険の書は消えてしまいました…】
806 名前:1/2[] 投稿日:2006/02/17(金) 12:23:08 ID:Ws81Sj/90
私には、兄がいました。3つ年上の兄は、妹想いの優しい兄でした。
ドラクエ3を兄と一緒にやってました。(見てました。)
勇者が兄で、僧侶が私。遊び人はペットの猫の名前にしました。
バランスの悪い3人パーティ。兄はとっても強かった。
苦労しながらコツコツすすめた、ドラクエ3。おもしろかった。
たしか、砂漠でピラミッドがあった場所だったと思います。
とても、強かったので、大苦戦してました。
ある日、兄が友人と野球にいくときに、私にいいました。
「レベル上げだけやってていいよ。でも先には進めるなよ。」
私は、いっつもみてるだけで、よくわからなかったけど、
なんだか、とてもうれしかったのを覚えてます。
そして、その言葉が、兄の最後の言葉になりました。
葬式の日、父は、兄の大事にしてたものを棺おけにいれようとしたのを覚えてます。
お気に入りの服。グローブ。セイントクロス。そして、ドラクエ3。
でも、私は、ドラクエ3をいれないでって、もらいました。
だって、兄から、レベル上げを頼まれてたから。
私は、くる日もくる日も時間を見つけては、砂漠でレベル上げをしてました。
ドラクエ3の中には、兄が生きてたからです。
そしてなんとなく強くなったら、ひょっこり兄が戻ってくると思ってたかもしれません。
兄は、とっても強くなりました。とっても強い魔法で、全部倒してしまうのです。
私は学校もいかず部屋に引きこもってタダひたすらレベル上げをしていました。
母にも父にも心配をかけたと思います。
ところがある日変な夢を見ました。 兄です。
何時もの日常、兄と一緒にドラクエ3で遊んでいる風景。
突然兄がドラクエ3のカセットを取り上げて
「もう充分強くなった。ありがとう。もういいから、お前は学校行け!」
兄はそのままドラクエ3のカセットと共に消えていきました。
泣きながら目を覚まし、大急ぎでファミコンの電源をONにすると、
「残念ながら冒険の書は消えてしまいました・・」 との表示。。。
私は大声を上げて泣きました。 ずっとずっと、母の近くで泣きました。
お兄ちゃんが死んじゃった。やっと、実感できました。
今思うと不思議な体験でしたが、
前へ進むきっかけをくれた、冒険の書を消してくれた亡き兄に感謝しています。
冒険の書は消えてしまったけど、ドラクエ3のカセットは大切にしまってあります。
【第四話 秋に咲いた朝顔】
837 :本当にあった怖い名無し:2007/09/16(日) 15:09:06 ID:Z1lBatgu0
去年の秋、姉貴が結婚した。そんときの、結婚式での話。
結婚式なんだけど、親族だけで写真撮るじゃん。
新郎新婦を真ん中にして。
俺ら親兄弟は1列目に一緒に座って、にこやかに写真撮影。
写真撮り終わったあとに、姉貴が
「後ろに立ってた叔父さんがベールひっぱるんだよ。うしろヘンになってない?」
とお袋に言っている。
お袋も「えー?」とか言いながらベールを見たけど、特に崩れたりはしてない。
ただ、ベールの裾になぜか青い朝顔がひとつくっついていた。
頃は11月。
式場には花が沢山あふれていたけど、もちろん朝顔なんてない。
うしろに立っていた叔父に、後で母が聞いたみたいだけど
ベールは引っ張ってないし、朝顔にも覚えがないと。
ここからは後日談で、お袋が涙ながらに語ったんだけど。
俺ら、今は俺と姉貴のふたり姉弟だけど、俺にはもう1人姉がいたのよ。
姉貴と双子だった。 俺が5歳のときに、事故で亡くなった。
事故に遭ったのは小学生になってはじめての夏休みを迎えようとした、終業式の日。
学校からの帰り道で事故に。
最後に持ち帰っていた朝顔の鉢が遺品になり、
あれから毎年、その種を絶やさずに親父とお袋が育てている。
死んだ姉貴が、精一杯のおめでとうを言いに来たんじゃないかと家族全員で泣いたよ。
843 :837:2007/09/16(日) 20:33:13 ID:Z1lBatgu0
おお、なんだか温かいレスをありがとう。
これに関する後日談をひとつ投下していいかな。
朝顔は、朝咲いて夕方にはもうしぼむ。
咲くのは1回切り。同じ花が咲くことはない。
姉貴のベールについていたのはもちろん花のみで、
数時間でしおれてしまってもおかしくないんだけどさ。
姉貴たち夫婦は式が終わったその足で新婚旅行へ。
一週間後に帰国したんだけど、その帰国する日まで花が咲いてたんだよ。
お袋が水に挿してはいたんだが、普通は絶対ありえない。
無事帰国したのを確認したように、次の朝しぼんでた。
そういうのもあって、俺ら家族は
あの朝顔は天国からねーちゃんが持ってきたと信じている。
【第五話 いもうと】
770 名前: 本当にあった怖い名無し 04/10/26 16:14:48 ID:aFLRHW85
俺の妹さ、俺が17の時死んだのよ。今からもう8年前。
まだ6歳でさ。末っ子で、男兄弟ばっかだから、兄貴も弟も猫かわいがりしてたね。
でも、元々病弱でさ、ちっちゃくてさ。
でも、めちゃくちゃ可愛くてさ、ちょっとしたことでも、泣くんだよ。
「兄ちゃん、兄ちゃん」って。いっつも俺の後ついてくんの。
街にあるケーキ屋のショートケーキが大好きでさ、
一週間に一回ぐらい、バイト代で買ってやってた。
食ってるとき「おいしいー」って笑う妹が、とっても可愛くてさ、すっげぇ可愛くて…
妹が発作で倒れたって聞いて、俺、学校からバイク飛ばして中学校で弟拾って
即効病院に行った。色んな機械つけて、妹は寝てた。
おかんとばあちゃんが「もうだめだぁ…」って、なんかじいちゃんに拝んでるし。
「シノを連れてかんといて!お願いや」って、じいちゃん、妹生まれてすぐに
亡くなってる。シノを抱くことなく逝ってしまったじいちゃんは、
死ぬ間際まで「シノを抱っこしたいなぁ」って言ってた。
俺が行って「シノ!シノ!!」って呼ぶと、意識が戻った。
「にーやん、あんねー、シノ、ショートケーキ食べたいん」
「いっぱい買って来てやるから死ぬな!寝るな!おきてんだぞ!」
って、俺はケーキ屋からあるだけのショートケーキ全部買ってきた。
でも、妹死んじゃったよ。
俺がショートケーキ買って来て、病室のドア開けると、妹が笑ってて、
「買ってきたぞ!シノ、食って元気出せ!」って、一口食わしたら、
「おいしいー…ありがと、にいや」って、笑って目を閉じてソレっきり。
すぐに、ピー―――――って、機械が。電気ショックとかやっても無駄だった。
棺おけに入るときに、気に入ってた、おかんが作ってやった紺色の、
フリルのいっぱいついたドレス着てた。
ばーちゃんが作ってやったお手玉もいれてやった。
お気に入りのテディベアも入れてやった。
俺、一年ぐらい立ち直れんかった。
壁にさ、誕生日に妹がくれた「にーやん達の顔」って絵があってさ。
まだ六歳だから下手糞でさ、でも、兄弟で笑ってんの。
俺と一番上の兄貴の間で、カチューシャ付けた妹が笑ってる絵。
もう、ソレ見るたびに泣けて来るんだよ。
でも、我が家でな、ちょっと不思議なことが起きるようになったのはそれからなんだ。
夜中に、ばーちゃんの部屋から声がすると思ったら、
ばーちゃん(ボケてなくて、霊感あり)が、
「あぁ、じーさん、紫乃連れてきてくれたん。そう、その服気にいっとんのな、
あぁ、そうかそうか、これて嬉しいか」
障子の隙間から見ると、ばーちゃんが笑ってんの。相槌まで打ってさ。
テーブルにお茶とジュースまで出してさ。
妹の好きな、地元の古い店が作ってる瓶のサイダー。
俺、ついついばーちゃんの部屋あけちゃった。そしたら、ばーちゃん、慌てもせずにさ
「ヒロトー、じいちゃんとシノがそこに来とる、挨拶せぇ」って、俺にまでお茶出すし。
「これ飲んだら、かえるとこまで帰りんさい」って、ばーちゃんは笑ってた。
まぁ、それくらいは序の口。
おかんが台所で、弟のおやつにホットケーキ作ってたら、作っといた一皿の、
一枚の半分だけが無くなってんだって。
歯型ついてて。どう見てもシノの口の大きさでさ。
「あの子、ホットケーキも好きやったからなぁ」
って、ばーちゃんもおかんも涙してんの。
あとは、家に居るときに、シノの声を聞いたことは、全員ある。
おとんが、「きっと、この家が好きで出て行かないんだろう」って言ってたな。
で、就職するからって東京で一人暮らし始めた。
その頃、好きな女もできて、告白しようか迷ってた。
ある日、夢ん中、妹とよく行った公園で、二人でベンチに座ってた。
「にーやんは、あの人すきなの?」
おかんが作ってやったフランス人形みたいなドレス着てさ、妹が笑ってんの。
向こう側のベンチに、俺の好きな人が座って、本を読んでて、それを指差しながら。
「うん」って、俺が答えると、
「大丈夫、シノが何とかしたげる」って笑ってた。
んで、しばらく経ったある日さ、その女の人から告白されてしまった。
それから、そのまま今に至るってわけで。
結婚して、しばらく経って、実家に、シノとじーちゃんの墓参りに行った時、
墓前でさ、俺の奥さんが言うんだよ。
「そういえばね、不思議な事があったの」
「なに」
「あなたに告白する前にね、不思議な子にあったの。
新宿で買い物してたら、ちっちゃい女の子に声をかけられてね、
紺色に白いフリルのドレス着てて…
でね、『おねーさんは、にーやんのこと好きですか』って言われたの。
『にーやんってだれ?』って聞いたら、『大丈夫ー、おねーさんは、
にーやんのお嫁さんになる、うちのにーやんもおねーさんの事好き』って
言って、どっかに消えちゃったの。でね、その子が居なくなった後、
不思議なんだけど、あなたの顔が頭に浮かんだの」
「…シノ…」
しか、思い当たる所は無い。
そのことを、嫁に話すと、嫁は「まさかー」って笑ってたが、実家に戻って、
茶の間に飾ってある、妹の写真見て、「この子!!」って、驚いてた。
あぁ、シノがくっつけてくれたんだ。
で、またしばらくして、嫁が妊娠。でも、ちょっと危なかった。
ある日、病院で、嫁の看護しながら、眠っちまった。
そしたら夢に、またシノが出てきた。
「にーや、おとーさんになるの」
「そうだね」
また、公園だった。
今度は俺の横に、腹が大きい嫁が座ってた。たまごクラブ読みながら。
「シノ、にーやの子供、守る」って言って、
嫁も、「お願いね」って言ったら嫁の腹の中に入ってっちまったよ。
むしろ、消えたの方が正しいのか。
目が覚めて、朝、嫁にその事を話したら、嫁も、同じ夢を見てたらしい。
で、嫁も「お願いっていったら、おなかン中入ってっちゃった」って笑ってて…
無事、生まれました、我が子。
健康な、女の子です。今年三歳になります。
しぐさが、妹に似てます。
笑い方とか、喋り方とかね。あと、性格とか、好きな物とか嫌いなものとか。
っていうか、妹の生まれ変わりだろうな。
っていうか、俺、親ばかになりました。
麻雀も、パチンコもやめたし、家にも早く帰るようになったし。
俺の実家に帰ると、もう、皆、猫っ可愛がり。
ばーちゃん大興奮。
おやじ、初孫の為にデジカメとデジタルビデオカメラ買いました。
おかん、連れてくと離しません。
とても元気で、いたずら盛りの我が娘、元気に育てよ。
まぁ、平和です、我が家。
【第六話 立派なオトナって何だ?】
443 名前:名無し職人[sage] 投稿日:2007/02/23(金) 22:06:22
今日、幼稚園の前の道路を舗装してたんだが、
園児を迎えに来た母親が子供に向かって
「ほら、○○、ちゃんといい子に勉強しないとああいう人達みたいになるんだからね」
と言っていた。
あーハイハイって思ってたんだが、そこを通りかかった下校中の高校生2人が
A:「なぁ、B。皆が便利になる道路作る人と、子供にろくな事吹き込まない大人、
なるとしたらどっち?」
B:「そら道路作るに決まってるだろw勉強してろくな大人にならんのじゃ意味ねーww」
みたいな事を大声で言ってくれた。
ダメ出しで
「僕はあのおじさん達好きだよ。トラック見せてくれたもん」
確かに俺は学はないが、自分の仕事が誰かの役に立っていると思うからこそ、
やり甲斐をもって出来るんだ。
【第七話 再会】
844 名前:おさかなくわえた名無しさん [] 投稿日:2007/05/30(水) 21:27:08 ID:O4TUJy/z
何年前だったかな。10年以上前か・・・
テレビの深夜枠で結構ディープなドキュメンタリーやってたんだ。
高砂義勇隊の台湾ジジイが二人で戦後初めて靖国神社に参拝するって
内容だったと思う。一切日本語はしゃべらなかった。(編集でカットしてたのかな)
台湾ジジイ二人でくしゃくしゃの戦闘帽かぶってよろよろだ。
背中曲がってふうふう言いながら本殿へ歩いていくわけ。
でな、本殿へ近づくにつれてジジイの目が潤んでくるんだ。
そんで、引きつってた顔はだんだんと温和になってくるんだ。
そこで全編通じてジジイがたった一言発した日本語。
「おい!・・・会いにきたぞ!・・・」
ジジイの目に何が見えてたのか解からんが、
本殿から「なんだ藻舞ら、ジジイになりやがって」
とか聞こえてたンかも知れんな。あのシーンは忘れられん。
【第八話 友情】
250 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/26(金) 19:18:32.03 ID:2gxlq0Wo0
俺はセイコーマートで働いて三年目になる。いつもくる小さな子の話を一つ。
その子は生まれつき目が見えないらしく白い杖をつき
母親と一緒に週に二、三度うちの店を訪れる客だった。
ある日、その子が一人で入口の前に立っている。
入口のドアが引くタイプだったので俺はドアを開けてあげようとした。
その瞬間!同年代らしき糞ガキ二人が「お前さぁ、目見えねぇんだろ?
素直に親帰ってくるまで家でおとなしく留守番でもしてろよ。バカだなぁ」といった。
さすがに俺も障害をもった人間に冷たくする人間は許せなかったので
入口に向かったその時!
ガキの片方が「ほら、先に入れよ。ドア開けといてやるからよ。」と言った。
そしてその子の手をつなぎ、「何買いに来たんだ?」と二人組の片方が言うと、その子は
「お母さんがすごい熱が出てるの。だから水枕に入れる氷買いにきたの。」と言った。
そして俺がレジで「398円です。」と言うと、二人組が「いいよ。俺が出しといてやるよ!
そのかわりお前のお母ちゃんがよくなったら俺たちと遊べよな!」といい会計をすました。
そしてきっとその子の家までだろう。
片方が氷をもち、片方はその子の手を繋いで帰っていった。
小さな子ども達の友情に感動!
【第九話 ある父親の不器用な愛情】
348 名前:名前が無い@ただの名無しのようだ[sage] 投稿日:04/11/11(木) 22:04:05 ID:/ZSvu3g0
父親が発売日にFCの4を買ってきた。
私と弟とで順番にクリアしたあと、父親はなぜかずっと
4章のトルネコの序盤(店でひたすら武器とか売りまくる)を続け、
それだけで5万も6万もゴールドを貯めていた。
思えば父親は2でも全員のLVをMAXまで上げたり
単純作業が好きなのかなと思っていたが
もう、一度クリアしてしまったそれらのゲームで
また私や弟が遊ぶときにキャラが強かったりお金が多いと喜ぶだろうと
それだけのためにちょっとズレた愛情表現をしてくれていたってことがわかった。
私も弟も成人し、実家を離れて生活をしていた頃、父が入院した。
お土産に、なぜか私はGBAとGB版のDQ1&2、そして3を買って持って行った。
父は骨と皮だけになっていた。
私がお土産を渡すととても喜んで、ヒマな入院生活をそれと共に過ごしたらしい。
もう、子供のために単純作業続けなくてもいいんだよ、お父さん。
いっぱい冒険してね、お父さん。
父は普通の食事が喉を通らなくなり、DQ3のパーティにこんな名前を付けた。
勇者コロッケ 武闘家つくね 僧侶とんかつ 商人おでん
「はよ元気になってこれ食べたるねん」と笑う父。
ガリガリに痩せた父の姿を見たのはこれがさいごだった。
今では食べられなかったあのころのカタキをとるかのように体重も激増!
ムチムチ状態で「8まだ出えへんか!」と電話してくる父です。退院おめでとう。
【第十話 便所の落書き】
171 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage]投稿日: 2006/12/17(日) 04:10:26 ID:32EhscPl
割と大きな病院に通院していました。
ある日、男子トイレの洋式の方に入り座ると、ドア裏に小さな落書きがあったのです。
『 入院して二ヶ月 直らない もうだめだ 』
そして二週間後(その落書きの事はすっかり忘れていたのですが)、
またそのトイレに入りました。
…ドア裏は落書きでいっぱいいっぱいになっていました。
『頑張れ』『ガンガレ』『必ず良くなるぜい!』等々。
しかもその後、トイレはペンキ塗り直しされたのですが、
そのドアだけはそのままだった事がなんか嬉しかったなぁ。
【第十一話 壮大なるハッピーバースデー】
331 2006/08/14 08:27:23 0ivAfzVa0
俺の誕生日に停電とかどんだけ…
405 2006/08/14 08:29:28 eRUY8fBPO
>>331
早くローソクの炎を消せよ、お前待ちだ
【第十ニ話 誰が何と言おうと、ありがとう】
332 名前:名無しさん@七周年 本日のレス 投稿日:2007/01/26(金) 11:25:20 b9bhucne0
某議員サイトでの自衛隊のあまりの叩かれ方に辟易してここにやってきました。
外野でボロカスに言われても、こことか見てると、分かる人は分かってるんだなって
思ってほっとしました。
被災したとき、俺はまだ中学生でした。全開した家で、たまたま通りに近い部屋で
寝てたので、腕の骨折だけで自力脱出できました。
奥の部屋で寝ていたオカンと妹はだめでした。
なんとかしようにも、あたりも真っ暗、俺も怪我していて手作業ではどうしようもなく、
明るくなってからようやく近所の人に手伝ってもらって瓦礫をどけながら、
必死で掘り返しました。でもどうしようもなかった。
半日以上たってから、自衛隊の人を見かけて夢中で助けを呼びました。
数時間以上かけたと思います、自衛隊の皆さんは瓦礫の中から母と妹を救助して
くださいました。
残念ながら母も妹はすでに亡くなっておりました。その後、家は家事で焼け落ちました。
あの時自衛隊の皆さんが来てくださらなかったら、妹の遺骨を焼け跡から
拾うことになったのかも知れません。
ボロボロになった妹の体を引きずり出して、「ごめんなぁ」とつぶやいた
自衛隊の方の顔を俺は一生忘れません。
あの時は、本当にありがとうございました。
それから、俺の怪我の手当もしていただきました。ありがとうございました。
政治家が何を言おうと、俺達はあのときの皆さんに感謝しています。
本当にありがとうございました。
【第十三話 “ヤ”のつく人】
83 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/11/09(金) 17:04:58.33 ID:4/PLxMga0
阪神大震災後のはなし
当時オレはあるファミレスの店員をしていて、
震災後、ボランティアでバイキングのみのメニューを無料で提供する事になった
開店と同時に満席になって席待ちの列、繁忙期以上の忙しさだった
お客さんの中には着の身着のままで来る人がいて、
他のお客さんが「自分は家が残っているし、帰れば着る物がある」と言って
上着を差し出す光景を時折目にして、目頭が熱くなったのを覚えている
昼を過ぎた頃、待ち列の中にやたら身奇麗でアクセをジャラジャラ付けた
若い男女二組がいた。彼等は使い捨てカメラで撮影してはギャーギャー騒いでいた
さらに彼等は皆が我慢して並んでいる中、「はやく席に案内してよ」と文句を言うばかりか、「席に着いたら、即ビール4つね」「わたしパフェたべたーいw」とワガママ放題
見るに見かねてケンカ覚悟で退店願おうとしたその時、
一人の御老人が「あんたら、観光に来たのなら、頼むから帰ってくれないか!」
と涙ながらに訴えた
すると彼等は「カンケーないよw」「ナニか言ってるーw」とケラケラ笑って茶化すだけ
さすがに頭に来たオレが「申し訳ないですが、出て行ってもらえますか?」
と啖呵をきった瞬間、オレの肩をポンと叩いて前に割って入る男性がいた
男性は腕まくりをして見事な刺青を見せ付け、傍若無人な若者たちの前に立つと
「オイ、にいちゃんら はよおうちに帰って、テレビでも見とかんかい!」と一喝
彼等は黙ってスゴスゴと、埃一つ付いてない国産高級車で帰っていった
その後、ヤのつくヒトであろう男性は帰り際、
「店員さんはケンカしちゃいかんよ、そういうのはワシらの仕事やからw」
「食事ありがとう、おいしかったよ」と言って店を後にした
その時の男性の埃まみれのパンチパーマにヒビの入ったサングラス、
少し足を引きずって歩いて帰っていく姿が印象的だった
【第十四話 初めてのYES】
828 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2006/07/11(火) 19:17:04 ID:QJdaHIeB
貧乏だったため、十年近く同じ扇風機を使っていた。
今日、その扇風機が不自然な壊れ方をした。突然羽が折れたのだ。
毎年猛暑の度、「もう少し頑張ってくれよな、相棒」と俺が話しかけても、
ひたすら首を横に振り続けた扇風機。そんなことを思い出して、少し寂しくなった。
今年は経済的に少し余裕が出来ていたため、これを期にクーラーを買ってみること。
電車に乗って、チラシを見ながら某家電量販店に向かう。 その日は蒸し暑かったため、
買い物ついでに少し、冷房の効いた店で涼んでいくことにした。
携帯を適当に眺めていたとき、不意に地面が揺れ出した。
後に知る事になるが、そのときの地震は震度6になる大地震だったらしい。
店内にいて事なきを得た俺だったが、もしあの日、扇風機が壊れていなかったとしたら。
怪我も無く家に帰れた俺は、箪笥の下で首を変な方向に曲げた扇風機が、
俺にお帰りとでも言うように、首を振って待っているのを見た。
ありがとう、と俺は独り言のように呟いた。
扇風機は、その日初めて、首を縦に振ってくれた。
【第十五話 若者に贈るエール】
28:名無し 2007/04/07 02:50:48
人の一生を時計一周24時間に例えたお話がある。
君達は夜中の0時に正にこの世に生まれた。この世に生を受けた。
人の寿命を70歳くらいと考えたら、3年を一時間として、
朝6時、もしくは7時。君達はいまやっと朝を迎えたくらいでしかない。
大学をでて、社会にはいってちょっと経ってもまだまだ朝9時でしかないんだ。
社会ではまだまだ青くて到底使える人材でもない。
楽しみに満ちながら君たちの成長をみてきた君たちのお父さんやお母さんは
君たちが自分の時計で朝の2時や3時の頃、もう既に昼の2時や3時になっていたんだ。
今はどうだろう。もう夕方5時、いや6時を過ぎているかもしれない。
今から彼らはやり直しがきくだろうか。あと6時間も無いのだ。人生は6時間も無いのだ。
日は沈んでしまったのだ。
では君達はどうだろう。みんなまだまだ朝6時や7時じゃないか。
やり直しなんていくらでもきく。
何回やり直したって、朝8時くらいでしかないじゃない。
一番悲しいことは、ここで自分の時計を無理やり止めてしまうことなんだ。
可能性はまだまだ秘められているのに、まだまだ一日はこれからなのに、
太陽の燦々とあたる昼に向けて準備をする時間でしかないのに、
自分の時計を止めてしまうことなんだ。
親は望んでいるだろうか?友人は望んでいるだろうか?
君たちの輝かしい未来を、本当に今から始まる君たちの未来を、
止めてしまうことを望んでいるだろうか?
君は望んでいるだろうか?
どうか、一番悲しい選択だけはしないで。
君たちへの最後の言葉です。頑張っておいで。
【第十六話 オンラインゲームって大嫌いなんだよね】
322 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 05/08/20 12:42 ID:gshyhtdG
オンラインゲームってさ、オレ大嫌いなのよ。
特に、ほら、国産のアレ、FF。
なんで好き勝手できねぇんだよ。 何だよ、絆システムって。
なんで他人の顔色うかがいながらゲームしなきゃなんねぇの。
ある日、たかし(一応仮名な)がFFやろうぜ、って言ってきた。
オレ、リネージュの無料テスターやっててさ、それ終わるから
まぁいいか〜と思って始めたのよ。
やってみて後悔した。
一人でガンガン進めねぇの。しゃぁねぇから、いつも、たかしと一緒。
しばらくして、たかしが学校に来なくなった。
でも、オンラインには居るのよ。
聞いてみた。お前、学校こねぇで何してんの?って。
そしたら、急性白血病で入院してんだってさ。
白血病って、やばくね?
てか、お前、病院でゲームしてんのかよ、すげぇな って言ったら
このためにノート買ってもらったんだってさ。贅沢なやつだ。
たかしは、入院生活でヒマなはずなのに、レベルアップは
オレにあわせているのでなかなか上がらない。
絆システムってそういうもんだ。 本当にクソなシステムだ。
最近、たかしがレベルアップにこだわりだした。
やっぱりオレが足を引っ張っているんだろう。
オレを待たずに、先に進んでいいよ、って言ったら、
それじゃダメだ、って怒られた。
かなりのレベルになったころ、たかしと一緒に初めてのエリアに移動した。
なんか懐かしげな音楽。
見晴らしの良い小高い丘。
夕焼けが綺麗だ。
「なんか・・・この場所いいな。癒されるわ。」
「でしょ? ここに一緒に来たかったんだ。
レベル低いままだと、周りのモンスターに絡まれちゃうから。」
「ふぅん。 で、今日はレベル上げしねぇの?」
「うん、もうレベル上げは大丈夫だよ。ここでゆっくり話そう。」
と言って、たかしはちょこんと座った。ちなみに白タルだ。
オレも、たかしの横にちょこんと座ってみる。
丘の上で、夕日を眺めて座るタル2匹。
白タルは、そのあと、一言もしゃべらすにその場でログアウトした。
しょうがねぇから、オレもそこで落ちた。
間もなく知った。
たかしは、その日、天に召されたんだと。
バカじゃねぇの!
死期を悟ってたんなら、直接オレを呼べよ!
なんでゲーム内なんだよ!
薬でハゲてるから恥ずかしいだって? だから何なんだよ!
親御さんに、「いつもゲームの相手してくれてありがとうね」ってお礼された。
そんとき、オレは、なぜだか、
「ゲームの契約は切らないでくださいね。キャラが消えちゃうから」
ってお願いしたんだ。
何でだろうな。 あんなクソゲーのくせにな。
そういうオレも、あれ以来ログインしないくせに、
キャラだけは消せないでいる。
あいつの生きた証、白タル。
あいつとオレは、今でもあの夕日の丘で、仲良く空を見上げている。
【第十七話 お母さんのお弁当】
65 名無しさん@そうだドライブへ行こう :2007/10/21(日) 23:54:30 ID:SX/in0ow0
私の母は昔から体が弱くて、それが理由かは知らないが、
母の作る弁当はお世辞にも華やかとは言えない質素で見映えの悪い物ばかりだった。
友達に見られるのが恥ずかしくて、毎日食堂へ行き、お弁当はゴミ箱へ捨てていた。
ある朝母が嬉しそうに「今日は〇〇の大好きな海老入れといたよ」と私に言ってきた。
私は生返事でそのまま高校へ行き、こっそり中身を確認した。
すると確に海老が入っていたが殻剥きもめちゃくちゃだし
彩りも悪いし、とても食べられなかった。
家に帰ると母は私に「今日の弁当美味しかった?」としつこく尋ねてきた。
私はその時イライラしていたし、いつもの母の弁当に対する鬱憤も溜っていたので
「うるさいな!あんな汚い弁当捨てたよ!もう作らなくていいから」と
ついきつく言ってしまった。
母は悲しそうに「気付かなくてごめんね…」と言いそれから弁当を作らなくなった。
それから半年後、母は死んだ。私の知らない病気だった。
母の遺品を整理していたら、日記が出てきた。中を見ると弁当のことばかり書いていた。
「手の震えが止まらず上手く卵が焼けない」 日記はあの日で終わっていた。
【第十八話 ホームラン】
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/20(土) 18:20:18.64 ID:BLkBVzL20
アメリカのとある地方に野球観戦の大好きな、でも、目の見えない少年がいました。
少年は大リーグ屈指のスラッガーである選手にあこがれています。
少年はその選手へファンレターをつづりました。
「ぼくは、めがみえません。でも、毎日あなたのホームランをたのしみにしています。
しゅじゅつをすれば見えるようになるのですが、こわくてたまりません。
あなたのようなつよいこころがほしい。ぼくのヒーローへ。」
少年のことがマスコミの目にとまり、二人の対面が実現することになりました。
カメラのフラッシュの中、ヒーローと少年はこう約束します。
今度の試合でホームランを放てば、少年は勇気をもって手術に臨む、と。
そして、その試合、ヒーローによる最後の打席。2ストライク3ボール。
テレビや新聞を見た多くのファンが、スタジアムで固唾をのんで見守り、
少年自身も、テレビの中継を祈る思いで聞いています。
ピッチャーが投げた最後のボールは、
大きな空振りとともに、キャッチャーミットに突き刺さりました。
全米から大きなためいきが漏れようとしたその時、
スタジアムの実況が、こう伝えました。
「ホームラン! 月にまで届きそうな、大きな大きなホームランです!」
スタジアムは地響きのように揺れ、その日一番の拍手と歓声に包まれた。
【第十九話 仰げば尊し我が師の恩】
140 :VIPがお送り。 :2007/11/03(土) 19:52:11.11 ID:CWrCv8+s0
小学生のとき、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いA君がいた。
でも、絵が上手な子だった。彼は、よく空の絵を描いた。
抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。
担任のN先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。
冷や汗をかきながら、指を使って、ええと・ええと・と答えを出そうとする姿を
周りの子供は笑う。
N先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。私はN先生が大嫌いだった。
クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、N先生は違う学校へ
転任することになったので、全校集会で先生のお別れ会をやることになった。
生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。
先生に一番世話をやかせたのだから、A君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。
お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。
私は、A君の言葉を忘れない。
「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」
A君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。
水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。
放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。
その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。
N先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響いただけでした
昨日、デパートのポストカードなどに美しい水彩画と、A君のサインを発見しました。
N先生は今、僻地で小学校で校長先生をしております。
先生は教員が少なく、子供達が家から2時間ほどかけて登校しなければならないような
過疎地へ自ら望んで赴任されました。
N先生のお家には、毎年夏にA君から絵が届くそうです。
A君はその後公立中高を経て、美大に進学しました。
お別れ会でのN先生の挨拶が思い浮かびます。
「A君の絵は、ユトリロの絵に似ているんですよ。
みんなはもしかしたら、 見たこと無いかもしれない。
ユトリロっていう、フランスの人でね、街や 風景をたくさん描いた人なんだけど。
空が、綺麗なんだよ。
A君は、その才能の代わりに、他の持ち物がみんなと比べて少ない。
だけど、決して取り戻せない物ではないのです。
そして、A君は それを一生懸命自分のものにしようしています。
これは、簡単なことじゃありません!」
A君は、空を描いた絵を送るそうです。
その空はN先生が作り方を教えた、美しいエメラルドグリーンだそうです。
【最終話 ないてもいいですか?】
665 :おさかなくわえた名無しさん:04/06/16 20:07 ID:Ny39UA2Q
泣きそうだ
666 :おさかなくわえた名無しさん:04/06/16 20:27 ID:+86CQcad
>665
泣きなされ
つ□ ←ハンカチ
667 :おさかなくわえた名無しさん:04/06/16 22:33 ID:+AOfw2hS
。・゜・(ノ∀`)・゜・。それポン
668 :おさかなくわえた名無しさん:04/06/17 00:46 ID:v30vlFha
鳴くなよ(w
最新作できました。→【2012年度ver】泣けるコピペ-私的30傑
過去の泣けるコピペ特集はこちら。
【2009年度ver「泣けるコピペ−私的三十傑」。】
どうして私がいつもダイエットしてる時に(・∀・)ニヤニヤと見つめやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして私が悪いのにケンカになると先に謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうしてお小遣減らしたのに文句一つ言いませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして交代でやる約束した洗濯をし忘れたのに怒りませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして子供が出来ないのは私のせいなのに謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして自分が体調悪い時は大丈夫だと私を突き放して私が倒れると会社休んでまで看病しますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして妻の私に心配掛けたくなかったからと病気の事を隠しますか(゚Д゚)ゴルァ!
おまけにもって半年とはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
長期出張だと嘘言って知らない間に手術受けて助からないとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
病院で俺の事は忘れていい男見つけろとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちの気持ちは無視ですか(゚Д゚)ゴルァ!
正直、あんた以上のお人よしで優しい男なんか居ませんよ(゚Д゚)ゴルァ!
それと私みたいな女嫁にすんのはあんた位ですよ(゚Д゚)ゴルァ!
もう一つ言い忘れてましたが私、お腹に赤ちゃん出来たんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
あんたの子供なのに何で生きられないのですか(゚Д゚)ゴルァ!
そんな状態じゃ言い出せ無いじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ!
それでも言わない訳にはいかないから思い切って言ったら大喜びで私を抱きしめますか(゚Д゚)ゴルァ!
生まれる頃にはあんたはこの世にいないんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
元気な子だといいなぁってあんた自分の事は蔑ろですか(゚Д゚)ゴルァ!
病院で周りの患者さんや看護婦さんに何自慢してやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
病気で苦しいはずなのに何で姓名判断の本で名前を考えてやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして側に居てあげたいのに一人の身体じゃ無いんだからと家に帰そうとしますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうしていつも自分の事は二の次何ですか(゚Д゚)ゴルァ!
医者からいよいよダメだと言われ泣いてる私に大丈夫だよとバレバレの慰めを言いますか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちはあんたとこれからも生きて行きたいんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
それがもうすぐ終わってしまうんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
バカやって泣きそうな私を包んでくれるあんたが居なくなるんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
忘れろと言われても忘れられる訳ないでしょ(゚Д゚)ゴルァ!
死ぬ一週間前に俺みたいな奴と一緒になってくれてありがとなですか、そうですか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちがお礼を言わないといけないのに何も言えず泣いちまったじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ!
あんなに苦しそうだったのに最後は私の手を握りしめて逝きやがりましたね(゚Д゚)ゴルァ!
何で死に顔まで微笑みやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!(゚Д゚)ゴルァ!(゚Д゚)ゴルァ!
そんなのは良いから起きて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
生まれてくる子供を抱いて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
子供に微笑みかけて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
たのむから神様何とかして下さい(゚Д゚)ゴルァ!
ダメ女な私にこの先一人で子供を育てろと言いやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
そんなあんたが死んで5ヶ月...
子供が生まれましたよ(゚Д゚)ゴルァ!
元気な女の子ですよ(゚Д゚)ゴルァ!
目元はあんたにそっくりですよ(゚Д゚)ゴルァ!
どこかで見てますか(゚Д゚)ゴルァ!
私はこの子と何とか生きてますよ(゚Д゚)ゴルァ!
あんたも遠くから見守って居てください。
【第ニ話 バアちゃんのすごろく】
362 名前:躯 ◆jk0cn7Uk1o 投稿日:04/05/23 19:43 ID:YasGQFUA
オレは小さい頃、家の事情でばあちゃんに預けられていた。
当初、見知らぬ土地に来て間もなく当然友達もいない。
いつしかオレはノートに、自分が考えたすごろくを書くのに夢中になっていた。
それをばあちゃんに見せては
「ここでモンスターが出るんだよ」
「ここに止まったら三回休み〜」
ばあちゃんはニコニコしながら、「ほうそうかい、そいつはすごいねぇ」と相づちを
打ってくれる。それが何故かすごく嬉しくて、何冊も何冊も書いていた。
やがてオレにも友達が出き、そんなこともせず友達と遊びまくってたころ
家の事情も解消され、自分の家に戻った。ばあちゃんは別れる時もニコニコしていて、
「おとうさん、おかあさんと一緒に暮らせるようになってよかったねぇ」と
喜んでくれた。
先日、そのばあちゃんが死んだ。89歳の大往生だった。
遺品を整理していた母から、「あんたに」と一冊のノートをもらった。
開いてみると、そこにはばあちゃんが作ったすごろくが書かれてあった。
モンスターの絵らしき物が書かれていたり、何故かぬらりひょんとか
妖怪も混じっていたり。「ばあちゃん、よく作ったな」とちょっと苦笑していた。
最後のあがりのページを見た。「あがり」と達筆な字で書かれていた、その下に
「義弘(オレ)くんに友達がいっぱいできますように」
人前で、親の前で号泣したのはあれが初めてでした。
ばあちゃん、死に目に会えなくてごめんよ。そしてありがとう。
【第三話 残念ながら冒険の書は消えてしまいました…】
806 名前:1/2[] 投稿日:2006/02/17(金) 12:23:08 ID:Ws81Sj/90
私には、兄がいました。3つ年上の兄は、妹想いの優しい兄でした。
ドラクエ3を兄と一緒にやってました。(見てました。)
勇者が兄で、僧侶が私。遊び人はペットの猫の名前にしました。
バランスの悪い3人パーティ。兄はとっても強かった。
苦労しながらコツコツすすめた、ドラクエ3。おもしろかった。
たしか、砂漠でピラミッドがあった場所だったと思います。
とても、強かったので、大苦戦してました。
ある日、兄が友人と野球にいくときに、私にいいました。
「レベル上げだけやってていいよ。でも先には進めるなよ。」
私は、いっつもみてるだけで、よくわからなかったけど、
なんだか、とてもうれしかったのを覚えてます。
そして、その言葉が、兄の最後の言葉になりました。
葬式の日、父は、兄の大事にしてたものを棺おけにいれようとしたのを覚えてます。
お気に入りの服。グローブ。セイントクロス。そして、ドラクエ3。
でも、私は、ドラクエ3をいれないでって、もらいました。
だって、兄から、レベル上げを頼まれてたから。
私は、くる日もくる日も時間を見つけては、砂漠でレベル上げをしてました。
ドラクエ3の中には、兄が生きてたからです。
そしてなんとなく強くなったら、ひょっこり兄が戻ってくると思ってたかもしれません。
兄は、とっても強くなりました。とっても強い魔法で、全部倒してしまうのです。
私は学校もいかず部屋に引きこもってタダひたすらレベル上げをしていました。
母にも父にも心配をかけたと思います。
ところがある日変な夢を見ました。 兄です。
何時もの日常、兄と一緒にドラクエ3で遊んでいる風景。
突然兄がドラクエ3のカセットを取り上げて
「もう充分強くなった。ありがとう。もういいから、お前は学校行け!」
兄はそのままドラクエ3のカセットと共に消えていきました。
泣きながら目を覚まし、大急ぎでファミコンの電源をONにすると、
「残念ながら冒険の書は消えてしまいました・・」 との表示。。。
私は大声を上げて泣きました。 ずっとずっと、母の近くで泣きました。
お兄ちゃんが死んじゃった。やっと、実感できました。
今思うと不思議な体験でしたが、
前へ進むきっかけをくれた、冒険の書を消してくれた亡き兄に感謝しています。
冒険の書は消えてしまったけど、ドラクエ3のカセットは大切にしまってあります。
【第四話 秋に咲いた朝顔】
837 :本当にあった怖い名無し:2007/09/16(日) 15:09:06 ID:Z1lBatgu0
去年の秋、姉貴が結婚した。そんときの、結婚式での話。
結婚式なんだけど、親族だけで写真撮るじゃん。
新郎新婦を真ん中にして。
俺ら親兄弟は1列目に一緒に座って、にこやかに写真撮影。
写真撮り終わったあとに、姉貴が
「後ろに立ってた叔父さんがベールひっぱるんだよ。うしろヘンになってない?」
とお袋に言っている。
お袋も「えー?」とか言いながらベールを見たけど、特に崩れたりはしてない。
ただ、ベールの裾になぜか青い朝顔がひとつくっついていた。
頃は11月。
式場には花が沢山あふれていたけど、もちろん朝顔なんてない。
うしろに立っていた叔父に、後で母が聞いたみたいだけど
ベールは引っ張ってないし、朝顔にも覚えがないと。
ここからは後日談で、お袋が涙ながらに語ったんだけど。
俺ら、今は俺と姉貴のふたり姉弟だけど、俺にはもう1人姉がいたのよ。
姉貴と双子だった。 俺が5歳のときに、事故で亡くなった。
事故に遭ったのは小学生になってはじめての夏休みを迎えようとした、終業式の日。
学校からの帰り道で事故に。
最後に持ち帰っていた朝顔の鉢が遺品になり、
あれから毎年、その種を絶やさずに親父とお袋が育てている。
死んだ姉貴が、精一杯のおめでとうを言いに来たんじゃないかと家族全員で泣いたよ。
843 :837:2007/09/16(日) 20:33:13 ID:Z1lBatgu0
おお、なんだか温かいレスをありがとう。
これに関する後日談をひとつ投下していいかな。
朝顔は、朝咲いて夕方にはもうしぼむ。
咲くのは1回切り。同じ花が咲くことはない。
姉貴のベールについていたのはもちろん花のみで、
数時間でしおれてしまってもおかしくないんだけどさ。
姉貴たち夫婦は式が終わったその足で新婚旅行へ。
一週間後に帰国したんだけど、その帰国する日まで花が咲いてたんだよ。
お袋が水に挿してはいたんだが、普通は絶対ありえない。
無事帰国したのを確認したように、次の朝しぼんでた。
そういうのもあって、俺ら家族は
あの朝顔は天国からねーちゃんが持ってきたと信じている。
【第五話 いもうと】
770 名前: 本当にあった怖い名無し 04/10/26 16:14:48 ID:aFLRHW85
俺の妹さ、俺が17の時死んだのよ。今からもう8年前。
まだ6歳でさ。末っ子で、男兄弟ばっかだから、兄貴も弟も猫かわいがりしてたね。
でも、元々病弱でさ、ちっちゃくてさ。
でも、めちゃくちゃ可愛くてさ、ちょっとしたことでも、泣くんだよ。
「兄ちゃん、兄ちゃん」って。いっつも俺の後ついてくんの。
街にあるケーキ屋のショートケーキが大好きでさ、
一週間に一回ぐらい、バイト代で買ってやってた。
食ってるとき「おいしいー」って笑う妹が、とっても可愛くてさ、すっげぇ可愛くて…
妹が発作で倒れたって聞いて、俺、学校からバイク飛ばして中学校で弟拾って
即効病院に行った。色んな機械つけて、妹は寝てた。
おかんとばあちゃんが「もうだめだぁ…」って、なんかじいちゃんに拝んでるし。
「シノを連れてかんといて!お願いや」って、じいちゃん、妹生まれてすぐに
亡くなってる。シノを抱くことなく逝ってしまったじいちゃんは、
死ぬ間際まで「シノを抱っこしたいなぁ」って言ってた。
俺が行って「シノ!シノ!!」って呼ぶと、意識が戻った。
「にーやん、あんねー、シノ、ショートケーキ食べたいん」
「いっぱい買って来てやるから死ぬな!寝るな!おきてんだぞ!」
って、俺はケーキ屋からあるだけのショートケーキ全部買ってきた。
でも、妹死んじゃったよ。
俺がショートケーキ買って来て、病室のドア開けると、妹が笑ってて、
「買ってきたぞ!シノ、食って元気出せ!」って、一口食わしたら、
「おいしいー…ありがと、にいや」って、笑って目を閉じてソレっきり。
すぐに、ピー―――――って、機械が。電気ショックとかやっても無駄だった。
棺おけに入るときに、気に入ってた、おかんが作ってやった紺色の、
フリルのいっぱいついたドレス着てた。
ばーちゃんが作ってやったお手玉もいれてやった。
お気に入りのテディベアも入れてやった。
俺、一年ぐらい立ち直れんかった。
壁にさ、誕生日に妹がくれた「にーやん達の顔」って絵があってさ。
まだ六歳だから下手糞でさ、でも、兄弟で笑ってんの。
俺と一番上の兄貴の間で、カチューシャ付けた妹が笑ってる絵。
もう、ソレ見るたびに泣けて来るんだよ。
でも、我が家でな、ちょっと不思議なことが起きるようになったのはそれからなんだ。
夜中に、ばーちゃんの部屋から声がすると思ったら、
ばーちゃん(ボケてなくて、霊感あり)が、
「あぁ、じーさん、紫乃連れてきてくれたん。そう、その服気にいっとんのな、
あぁ、そうかそうか、これて嬉しいか」
障子の隙間から見ると、ばーちゃんが笑ってんの。相槌まで打ってさ。
テーブルにお茶とジュースまで出してさ。
妹の好きな、地元の古い店が作ってる瓶のサイダー。
俺、ついついばーちゃんの部屋あけちゃった。そしたら、ばーちゃん、慌てもせずにさ
「ヒロトー、じいちゃんとシノがそこに来とる、挨拶せぇ」って、俺にまでお茶出すし。
「これ飲んだら、かえるとこまで帰りんさい」って、ばーちゃんは笑ってた。
まぁ、それくらいは序の口。
おかんが台所で、弟のおやつにホットケーキ作ってたら、作っといた一皿の、
一枚の半分だけが無くなってんだって。
歯型ついてて。どう見てもシノの口の大きさでさ。
「あの子、ホットケーキも好きやったからなぁ」
って、ばーちゃんもおかんも涙してんの。
あとは、家に居るときに、シノの声を聞いたことは、全員ある。
おとんが、「きっと、この家が好きで出て行かないんだろう」って言ってたな。
で、就職するからって東京で一人暮らし始めた。
その頃、好きな女もできて、告白しようか迷ってた。
ある日、夢ん中、妹とよく行った公園で、二人でベンチに座ってた。
「にーやんは、あの人すきなの?」
おかんが作ってやったフランス人形みたいなドレス着てさ、妹が笑ってんの。
向こう側のベンチに、俺の好きな人が座って、本を読んでて、それを指差しながら。
「うん」って、俺が答えると、
「大丈夫、シノが何とかしたげる」って笑ってた。
んで、しばらく経ったある日さ、その女の人から告白されてしまった。
それから、そのまま今に至るってわけで。
結婚して、しばらく経って、実家に、シノとじーちゃんの墓参りに行った時、
墓前でさ、俺の奥さんが言うんだよ。
「そういえばね、不思議な事があったの」
「なに」
「あなたに告白する前にね、不思議な子にあったの。
新宿で買い物してたら、ちっちゃい女の子に声をかけられてね、
紺色に白いフリルのドレス着てて…
でね、『おねーさんは、にーやんのこと好きですか』って言われたの。
『にーやんってだれ?』って聞いたら、『大丈夫ー、おねーさんは、
にーやんのお嫁さんになる、うちのにーやんもおねーさんの事好き』って
言って、どっかに消えちゃったの。でね、その子が居なくなった後、
不思議なんだけど、あなたの顔が頭に浮かんだの」
「…シノ…」
しか、思い当たる所は無い。
そのことを、嫁に話すと、嫁は「まさかー」って笑ってたが、実家に戻って、
茶の間に飾ってある、妹の写真見て、「この子!!」って、驚いてた。
あぁ、シノがくっつけてくれたんだ。
で、またしばらくして、嫁が妊娠。でも、ちょっと危なかった。
ある日、病院で、嫁の看護しながら、眠っちまった。
そしたら夢に、またシノが出てきた。
「にーや、おとーさんになるの」
「そうだね」
また、公園だった。
今度は俺の横に、腹が大きい嫁が座ってた。たまごクラブ読みながら。
「シノ、にーやの子供、守る」って言って、
嫁も、「お願いね」って言ったら嫁の腹の中に入ってっちまったよ。
むしろ、消えたの方が正しいのか。
目が覚めて、朝、嫁にその事を話したら、嫁も、同じ夢を見てたらしい。
で、嫁も「お願いっていったら、おなかン中入ってっちゃった」って笑ってて…
無事、生まれました、我が子。
健康な、女の子です。今年三歳になります。
しぐさが、妹に似てます。
笑い方とか、喋り方とかね。あと、性格とか、好きな物とか嫌いなものとか。
っていうか、妹の生まれ変わりだろうな。
っていうか、俺、親ばかになりました。
麻雀も、パチンコもやめたし、家にも早く帰るようになったし。
俺の実家に帰ると、もう、皆、猫っ可愛がり。
ばーちゃん大興奮。
おやじ、初孫の為にデジカメとデジタルビデオカメラ買いました。
おかん、連れてくと離しません。
とても元気で、いたずら盛りの我が娘、元気に育てよ。
まぁ、平和です、我が家。
【第六話 立派なオトナって何だ?】
443 名前:名無し職人[sage] 投稿日:2007/02/23(金) 22:06:22
今日、幼稚園の前の道路を舗装してたんだが、
園児を迎えに来た母親が子供に向かって
「ほら、○○、ちゃんといい子に勉強しないとああいう人達みたいになるんだからね」
と言っていた。
あーハイハイって思ってたんだが、そこを通りかかった下校中の高校生2人が
A:「なぁ、B。皆が便利になる道路作る人と、子供にろくな事吹き込まない大人、
なるとしたらどっち?」
B:「そら道路作るに決まってるだろw勉強してろくな大人にならんのじゃ意味ねーww」
みたいな事を大声で言ってくれた。
ダメ出しで
「僕はあのおじさん達好きだよ。トラック見せてくれたもん」
確かに俺は学はないが、自分の仕事が誰かの役に立っていると思うからこそ、
やり甲斐をもって出来るんだ。
【第七話 再会】
844 名前:おさかなくわえた名無しさん [] 投稿日:2007/05/30(水) 21:27:08 ID:O4TUJy/z
何年前だったかな。10年以上前か・・・
テレビの深夜枠で結構ディープなドキュメンタリーやってたんだ。
高砂義勇隊の台湾ジジイが二人で戦後初めて靖国神社に参拝するって
内容だったと思う。一切日本語はしゃべらなかった。(編集でカットしてたのかな)
台湾ジジイ二人でくしゃくしゃの戦闘帽かぶってよろよろだ。
背中曲がってふうふう言いながら本殿へ歩いていくわけ。
でな、本殿へ近づくにつれてジジイの目が潤んでくるんだ。
そんで、引きつってた顔はだんだんと温和になってくるんだ。
そこで全編通じてジジイがたった一言発した日本語。
「おい!・・・会いにきたぞ!・・・」
ジジイの目に何が見えてたのか解からんが、
本殿から「なんだ藻舞ら、ジジイになりやがって」
とか聞こえてたンかも知れんな。あのシーンは忘れられん。
【第八話 友情】
250 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/26(金) 19:18:32.03 ID:2gxlq0Wo0
俺はセイコーマートで働いて三年目になる。いつもくる小さな子の話を一つ。
その子は生まれつき目が見えないらしく白い杖をつき
母親と一緒に週に二、三度うちの店を訪れる客だった。
ある日、その子が一人で入口の前に立っている。
入口のドアが引くタイプだったので俺はドアを開けてあげようとした。
その瞬間!同年代らしき糞ガキ二人が「お前さぁ、目見えねぇんだろ?
素直に親帰ってくるまで家でおとなしく留守番でもしてろよ。バカだなぁ」といった。
さすがに俺も障害をもった人間に冷たくする人間は許せなかったので
入口に向かったその時!
ガキの片方が「ほら、先に入れよ。ドア開けといてやるからよ。」と言った。
そしてその子の手をつなぎ、「何買いに来たんだ?」と二人組の片方が言うと、その子は
「お母さんがすごい熱が出てるの。だから水枕に入れる氷買いにきたの。」と言った。
そして俺がレジで「398円です。」と言うと、二人組が「いいよ。俺が出しといてやるよ!
そのかわりお前のお母ちゃんがよくなったら俺たちと遊べよな!」といい会計をすました。
そしてきっとその子の家までだろう。
片方が氷をもち、片方はその子の手を繋いで帰っていった。
小さな子ども達の友情に感動!
【第九話 ある父親の不器用な愛情】
348 名前:名前が無い@ただの名無しのようだ[sage] 投稿日:04/11/11(木) 22:04:05 ID:/ZSvu3g0
父親が発売日にFCの4を買ってきた。
私と弟とで順番にクリアしたあと、父親はなぜかずっと
4章のトルネコの序盤(店でひたすら武器とか売りまくる)を続け、
それだけで5万も6万もゴールドを貯めていた。
思えば父親は2でも全員のLVをMAXまで上げたり
単純作業が好きなのかなと思っていたが
もう、一度クリアしてしまったそれらのゲームで
また私や弟が遊ぶときにキャラが強かったりお金が多いと喜ぶだろうと
それだけのためにちょっとズレた愛情表現をしてくれていたってことがわかった。
私も弟も成人し、実家を離れて生活をしていた頃、父が入院した。
お土産に、なぜか私はGBAとGB版のDQ1&2、そして3を買って持って行った。
父は骨と皮だけになっていた。
私がお土産を渡すととても喜んで、ヒマな入院生活をそれと共に過ごしたらしい。
もう、子供のために単純作業続けなくてもいいんだよ、お父さん。
いっぱい冒険してね、お父さん。
父は普通の食事が喉を通らなくなり、DQ3のパーティにこんな名前を付けた。
勇者コロッケ 武闘家つくね 僧侶とんかつ 商人おでん
「はよ元気になってこれ食べたるねん」と笑う父。
ガリガリに痩せた父の姿を見たのはこれがさいごだった。
今では食べられなかったあのころのカタキをとるかのように体重も激増!
ムチムチ状態で「8まだ出えへんか!」と電話してくる父です。退院おめでとう。
【第十話 便所の落書き】
171 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage]投稿日: 2006/12/17(日) 04:10:26 ID:32EhscPl
割と大きな病院に通院していました。
ある日、男子トイレの洋式の方に入り座ると、ドア裏に小さな落書きがあったのです。
『 入院して二ヶ月 直らない もうだめだ 』
そして二週間後(その落書きの事はすっかり忘れていたのですが)、
またそのトイレに入りました。
…ドア裏は落書きでいっぱいいっぱいになっていました。
『頑張れ』『ガンガレ』『必ず良くなるぜい!』等々。
しかもその後、トイレはペンキ塗り直しされたのですが、
そのドアだけはそのままだった事がなんか嬉しかったなぁ。
【第十一話 壮大なるハッピーバースデー】
331 2006/08/14 08:27:23 0ivAfzVa0
俺の誕生日に停電とかどんだけ…
405 2006/08/14 08:29:28 eRUY8fBPO
>>331
早くローソクの炎を消せよ、お前待ちだ
【第十ニ話 誰が何と言おうと、ありがとう】
332 名前:名無しさん@七周年 本日のレス 投稿日:2007/01/26(金) 11:25:20 b9bhucne0
某議員サイトでの自衛隊のあまりの叩かれ方に辟易してここにやってきました。
外野でボロカスに言われても、こことか見てると、分かる人は分かってるんだなって
思ってほっとしました。
被災したとき、俺はまだ中学生でした。全開した家で、たまたま通りに近い部屋で
寝てたので、腕の骨折だけで自力脱出できました。
奥の部屋で寝ていたオカンと妹はだめでした。
なんとかしようにも、あたりも真っ暗、俺も怪我していて手作業ではどうしようもなく、
明るくなってからようやく近所の人に手伝ってもらって瓦礫をどけながら、
必死で掘り返しました。でもどうしようもなかった。
半日以上たってから、自衛隊の人を見かけて夢中で助けを呼びました。
数時間以上かけたと思います、自衛隊の皆さんは瓦礫の中から母と妹を救助して
くださいました。
残念ながら母も妹はすでに亡くなっておりました。その後、家は家事で焼け落ちました。
あの時自衛隊の皆さんが来てくださらなかったら、妹の遺骨を焼け跡から
拾うことになったのかも知れません。
ボロボロになった妹の体を引きずり出して、「ごめんなぁ」とつぶやいた
自衛隊の方の顔を俺は一生忘れません。
あの時は、本当にありがとうございました。
それから、俺の怪我の手当もしていただきました。ありがとうございました。
政治家が何を言おうと、俺達はあのときの皆さんに感謝しています。
本当にありがとうございました。
【第十三話 “ヤ”のつく人】
83 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/11/09(金) 17:04:58.33 ID:4/PLxMga0
阪神大震災後のはなし
当時オレはあるファミレスの店員をしていて、
震災後、ボランティアでバイキングのみのメニューを無料で提供する事になった
開店と同時に満席になって席待ちの列、繁忙期以上の忙しさだった
お客さんの中には着の身着のままで来る人がいて、
他のお客さんが「自分は家が残っているし、帰れば着る物がある」と言って
上着を差し出す光景を時折目にして、目頭が熱くなったのを覚えている
昼を過ぎた頃、待ち列の中にやたら身奇麗でアクセをジャラジャラ付けた
若い男女二組がいた。彼等は使い捨てカメラで撮影してはギャーギャー騒いでいた
さらに彼等は皆が我慢して並んでいる中、「はやく席に案内してよ」と文句を言うばかりか、「席に着いたら、即ビール4つね」「わたしパフェたべたーいw」とワガママ放題
見るに見かねてケンカ覚悟で退店願おうとしたその時、
一人の御老人が「あんたら、観光に来たのなら、頼むから帰ってくれないか!」
と涙ながらに訴えた
すると彼等は「カンケーないよw」「ナニか言ってるーw」とケラケラ笑って茶化すだけ
さすがに頭に来たオレが「申し訳ないですが、出て行ってもらえますか?」
と啖呵をきった瞬間、オレの肩をポンと叩いて前に割って入る男性がいた
男性は腕まくりをして見事な刺青を見せ付け、傍若無人な若者たちの前に立つと
「オイ、にいちゃんら はよおうちに帰って、テレビでも見とかんかい!」と一喝
彼等は黙ってスゴスゴと、埃一つ付いてない国産高級車で帰っていった
その後、ヤのつくヒトであろう男性は帰り際、
「店員さんはケンカしちゃいかんよ、そういうのはワシらの仕事やからw」
「食事ありがとう、おいしかったよ」と言って店を後にした
その時の男性の埃まみれのパンチパーマにヒビの入ったサングラス、
少し足を引きずって歩いて帰っていく姿が印象的だった
【第十四話 初めてのYES】
828 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2006/07/11(火) 19:17:04 ID:QJdaHIeB
貧乏だったため、十年近く同じ扇風機を使っていた。
今日、その扇風機が不自然な壊れ方をした。突然羽が折れたのだ。
毎年猛暑の度、「もう少し頑張ってくれよな、相棒」と俺が話しかけても、
ひたすら首を横に振り続けた扇風機。そんなことを思い出して、少し寂しくなった。
今年は経済的に少し余裕が出来ていたため、これを期にクーラーを買ってみること。
電車に乗って、チラシを見ながら某家電量販店に向かう。 その日は蒸し暑かったため、
買い物ついでに少し、冷房の効いた店で涼んでいくことにした。
携帯を適当に眺めていたとき、不意に地面が揺れ出した。
後に知る事になるが、そのときの地震は震度6になる大地震だったらしい。
店内にいて事なきを得た俺だったが、もしあの日、扇風機が壊れていなかったとしたら。
怪我も無く家に帰れた俺は、箪笥の下で首を変な方向に曲げた扇風機が、
俺にお帰りとでも言うように、首を振って待っているのを見た。
ありがとう、と俺は独り言のように呟いた。
扇風機は、その日初めて、首を縦に振ってくれた。
【第十五話 若者に贈るエール】
28:名無し 2007/04/07 02:50:48
人の一生を時計一周24時間に例えたお話がある。
君達は夜中の0時に正にこの世に生まれた。この世に生を受けた。
人の寿命を70歳くらいと考えたら、3年を一時間として、
朝6時、もしくは7時。君達はいまやっと朝を迎えたくらいでしかない。
大学をでて、社会にはいってちょっと経ってもまだまだ朝9時でしかないんだ。
社会ではまだまだ青くて到底使える人材でもない。
楽しみに満ちながら君たちの成長をみてきた君たちのお父さんやお母さんは
君たちが自分の時計で朝の2時や3時の頃、もう既に昼の2時や3時になっていたんだ。
今はどうだろう。もう夕方5時、いや6時を過ぎているかもしれない。
今から彼らはやり直しがきくだろうか。あと6時間も無いのだ。人生は6時間も無いのだ。
日は沈んでしまったのだ。
では君達はどうだろう。みんなまだまだ朝6時や7時じゃないか。
やり直しなんていくらでもきく。
何回やり直したって、朝8時くらいでしかないじゃない。
一番悲しいことは、ここで自分の時計を無理やり止めてしまうことなんだ。
可能性はまだまだ秘められているのに、まだまだ一日はこれからなのに、
太陽の燦々とあたる昼に向けて準備をする時間でしかないのに、
自分の時計を止めてしまうことなんだ。
親は望んでいるだろうか?友人は望んでいるだろうか?
君たちの輝かしい未来を、本当に今から始まる君たちの未来を、
止めてしまうことを望んでいるだろうか?
君は望んでいるだろうか?
どうか、一番悲しい選択だけはしないで。
君たちへの最後の言葉です。頑張っておいで。
【第十六話 オンラインゲームって大嫌いなんだよね】
322 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 05/08/20 12:42 ID:gshyhtdG
オンラインゲームってさ、オレ大嫌いなのよ。
特に、ほら、国産のアレ、FF。
なんで好き勝手できねぇんだよ。 何だよ、絆システムって。
なんで他人の顔色うかがいながらゲームしなきゃなんねぇの。
ある日、たかし(一応仮名な)がFFやろうぜ、って言ってきた。
オレ、リネージュの無料テスターやっててさ、それ終わるから
まぁいいか〜と思って始めたのよ。
やってみて後悔した。
一人でガンガン進めねぇの。しゃぁねぇから、いつも、たかしと一緒。
しばらくして、たかしが学校に来なくなった。
でも、オンラインには居るのよ。
聞いてみた。お前、学校こねぇで何してんの?って。
そしたら、急性白血病で入院してんだってさ。
白血病って、やばくね?
てか、お前、病院でゲームしてんのかよ、すげぇな って言ったら
このためにノート買ってもらったんだってさ。贅沢なやつだ。
たかしは、入院生活でヒマなはずなのに、レベルアップは
オレにあわせているのでなかなか上がらない。
絆システムってそういうもんだ。 本当にクソなシステムだ。
最近、たかしがレベルアップにこだわりだした。
やっぱりオレが足を引っ張っているんだろう。
オレを待たずに、先に進んでいいよ、って言ったら、
それじゃダメだ、って怒られた。
かなりのレベルになったころ、たかしと一緒に初めてのエリアに移動した。
なんか懐かしげな音楽。
見晴らしの良い小高い丘。
夕焼けが綺麗だ。
「なんか・・・この場所いいな。癒されるわ。」
「でしょ? ここに一緒に来たかったんだ。
レベル低いままだと、周りのモンスターに絡まれちゃうから。」
「ふぅん。 で、今日はレベル上げしねぇの?」
「うん、もうレベル上げは大丈夫だよ。ここでゆっくり話そう。」
と言って、たかしはちょこんと座った。ちなみに白タルだ。
オレも、たかしの横にちょこんと座ってみる。
丘の上で、夕日を眺めて座るタル2匹。
白タルは、そのあと、一言もしゃべらすにその場でログアウトした。
しょうがねぇから、オレもそこで落ちた。
間もなく知った。
たかしは、その日、天に召されたんだと。
バカじゃねぇの!
死期を悟ってたんなら、直接オレを呼べよ!
なんでゲーム内なんだよ!
薬でハゲてるから恥ずかしいだって? だから何なんだよ!
親御さんに、「いつもゲームの相手してくれてありがとうね」ってお礼された。
そんとき、オレは、なぜだか、
「ゲームの契約は切らないでくださいね。キャラが消えちゃうから」
ってお願いしたんだ。
何でだろうな。 あんなクソゲーのくせにな。
そういうオレも、あれ以来ログインしないくせに、
キャラだけは消せないでいる。
あいつの生きた証、白タル。
あいつとオレは、今でもあの夕日の丘で、仲良く空を見上げている。
【第十七話 お母さんのお弁当】
65 名無しさん@そうだドライブへ行こう :2007/10/21(日) 23:54:30 ID:SX/in0ow0
私の母は昔から体が弱くて、それが理由かは知らないが、
母の作る弁当はお世辞にも華やかとは言えない質素で見映えの悪い物ばかりだった。
友達に見られるのが恥ずかしくて、毎日食堂へ行き、お弁当はゴミ箱へ捨てていた。
ある朝母が嬉しそうに「今日は〇〇の大好きな海老入れといたよ」と私に言ってきた。
私は生返事でそのまま高校へ行き、こっそり中身を確認した。
すると確に海老が入っていたが殻剥きもめちゃくちゃだし
彩りも悪いし、とても食べられなかった。
家に帰ると母は私に「今日の弁当美味しかった?」としつこく尋ねてきた。
私はその時イライラしていたし、いつもの母の弁当に対する鬱憤も溜っていたので
「うるさいな!あんな汚い弁当捨てたよ!もう作らなくていいから」と
ついきつく言ってしまった。
母は悲しそうに「気付かなくてごめんね…」と言いそれから弁当を作らなくなった。
それから半年後、母は死んだ。私の知らない病気だった。
母の遺品を整理していたら、日記が出てきた。中を見ると弁当のことばかり書いていた。
「手の震えが止まらず上手く卵が焼けない」 日記はあの日で終わっていた。
【第十八話 ホームラン】
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/20(土) 18:20:18.64 ID:BLkBVzL20
アメリカのとある地方に野球観戦の大好きな、でも、目の見えない少年がいました。
少年は大リーグ屈指のスラッガーである選手にあこがれています。
少年はその選手へファンレターをつづりました。
「ぼくは、めがみえません。でも、毎日あなたのホームランをたのしみにしています。
しゅじゅつをすれば見えるようになるのですが、こわくてたまりません。
あなたのようなつよいこころがほしい。ぼくのヒーローへ。」
少年のことがマスコミの目にとまり、二人の対面が実現することになりました。
カメラのフラッシュの中、ヒーローと少年はこう約束します。
今度の試合でホームランを放てば、少年は勇気をもって手術に臨む、と。
そして、その試合、ヒーローによる最後の打席。2ストライク3ボール。
テレビや新聞を見た多くのファンが、スタジアムで固唾をのんで見守り、
少年自身も、テレビの中継を祈る思いで聞いています。
ピッチャーが投げた最後のボールは、
大きな空振りとともに、キャッチャーミットに突き刺さりました。
全米から大きなためいきが漏れようとしたその時、
スタジアムの実況が、こう伝えました。
「ホームラン! 月にまで届きそうな、大きな大きなホームランです!」
スタジアムは地響きのように揺れ、その日一番の拍手と歓声に包まれた。
【第十九話 仰げば尊し我が師の恩】
140 :VIPがお送り。 :2007/11/03(土) 19:52:11.11 ID:CWrCv8+s0
小学生のとき、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いA君がいた。
でも、絵が上手な子だった。彼は、よく空の絵を描いた。
抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。
担任のN先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。
冷や汗をかきながら、指を使って、ええと・ええと・と答えを出そうとする姿を
周りの子供は笑う。
N先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。私はN先生が大嫌いだった。
クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、N先生は違う学校へ
転任することになったので、全校集会で先生のお別れ会をやることになった。
生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。
先生に一番世話をやかせたのだから、A君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。
お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。
私は、A君の言葉を忘れない。
「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」
A君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。
水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。
放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。
その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。
N先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響いただけでした
昨日、デパートのポストカードなどに美しい水彩画と、A君のサインを発見しました。
N先生は今、僻地で小学校で校長先生をしております。
先生は教員が少なく、子供達が家から2時間ほどかけて登校しなければならないような
過疎地へ自ら望んで赴任されました。
N先生のお家には、毎年夏にA君から絵が届くそうです。
A君はその後公立中高を経て、美大に進学しました。
お別れ会でのN先生の挨拶が思い浮かびます。
「A君の絵は、ユトリロの絵に似ているんですよ。
みんなはもしかしたら、 見たこと無いかもしれない。
ユトリロっていう、フランスの人でね、街や 風景をたくさん描いた人なんだけど。
空が、綺麗なんだよ。
A君は、その才能の代わりに、他の持ち物がみんなと比べて少ない。
だけど、決して取り戻せない物ではないのです。
そして、A君は それを一生懸命自分のものにしようしています。
これは、簡単なことじゃありません!」
A君は、空を描いた絵を送るそうです。
その空はN先生が作り方を教えた、美しいエメラルドグリーンだそうです。
【最終話 ないてもいいですか?】
665 :おさかなくわえた名無しさん:04/06/16 20:07 ID:Ny39UA2Q
泣きそうだ
666 :おさかなくわえた名無しさん:04/06/16 20:27 ID:+86CQcad
>665
泣きなされ
つ□ ←ハンカチ
667 :おさかなくわえた名無しさん:04/06/16 22:33 ID:+AOfw2hS
。・゜・(ノ∀`)・゜・。それポン
668 :おさかなくわえた名無しさん:04/06/17 00:46 ID:v30vlFha
鳴くなよ(w
最新作できました。→【2012年度ver】泣けるコピペ-私的30傑
過去の泣けるコピペ特集はこちら。
【2009年度ver「泣けるコピペ−私的三十傑」。】
- コメント
- 240000HITおめでとうございます。涙にはストレス成分が含まれているので泣くとストレス発散になって体にいいって言いますよね。私は泣かない日が無いくらい泣いているのですが、ここまで大泣きしたのは久しぶりです。ティッシュ一箱分スッキリしました(笑)
-
- 月魚
- 2007/12/16 3:30 PM
- このスレは私も知ってまして、第一話なんか読んだ時はぐしゃぐしゃになりました。全篇通じて心に染み入ります。そして最終話は見事な和了でした^^
-
- 2007/12/16 10:37 PM
- >月魚さん
祝辞コメント、ありがとうございまっス♪
いや〜ホントその通りで、泣くのってかなり気持ちいいんですよね、すっきりして。
…しかし、そんな毎日泣いてるんすか?
女の子が泣き過ぎると顔が腫れて大変な事になるっすよ(苦笑
こうやって、たまに泣ける話読んで泣くぐらいにしときなはれ!(笑
でもティッシュひと箱使っていただいたようで、随分スッキリしたんじゃないかと。
北海道のティッシュ会社からキックバックもらえんでしょうかね、おいら(笑
>名無しさん
初めてですかね?どうもコメントありがとうございまっす♪
タイトルはPOOが勝手につけちゃって恐縮なんですが、第一話はほんと有名な話で、
POOも名無しさんと同じように号泣しまくった記憶があります。会社で(自爆
いや〜しかしこのコメント、ホント嬉しいっすね!
あの最終話、実は結構賭けだったというのが真相でして。
この企画自体、夏の終わりくらいから練ってまして、泣き納めしてもらおうってのを
狙って、この時期まで温存しておいたのですが、ガーッと泣いた後って、
なんかカラッポになるじゃないっすか?抽象的な表現で申し訳ないんですが(汗
そこに一番最初に入ってほしい感情が、やっぱクスリ、という感じの笑いというか、
なんかそんな心が軽くなるような感情だったんですね、POOの希望として。
でも泣ける話傑作選!なんて銘打った以上、そういう笑いは邪魔なんじゃないかな〜?と
結構ギリギリまで悩んでたりしたんですが、やっぱ最後は笑って幸せな気持ちで、
また読者みなさんのそれぞれの生活に帰ってほしい、という心情があって、
えぃっ!という気持ちで、こんな選話にしてみたんですが正直不安でして(苦笑
そこを素直に受け止めてもらった上に、麻雀ネタにあわせてもらって、見事な和了という風に
御評価いただいたのが嬉しくて、ホント、リアルでガッツポーズでました(自爆
たいして出した事もないんですが、役満御祝儀もらった気持ちです(苦笑
どうも、ありがとうございました^^ノ -
- POO
- 2007/12/17 8:05 AM
- すいません。
第一話読んで、仕事が手につきません・・・ -
- ぷにこ
- 2007/12/17 10:37 AM
- 先に言っとく・・長文失礼します。
最近極貧生活を送っているようですが、
健康に暮らせていますでしょうか?(オカンか)
こちらは最近まで身辺落ち着かず、中々
コメントを残せませんでしたが、
やっと遊びにこれて、ひとまず安心してます
。
第一話は自分も印象に残ってます。
大阪で一人暮らしをしている時に見て
「クハァッ!つT△T)」となりました。
「こんな所でなにやってんの俺!」
って当時はそれとダブルで悲しかったですw
そして今、
POOさんが選んでくれた話の中でもやっぱり
この1話が一番ダメージ食らってしまいましたw
悲しいながらも前を向こうと頑張る話に
耐性が無いんです。
いもうとの話も自分は重なる事が
少しあったので、
やっぱり信じてしまいます。
いい話だなァほんと、、
っていうかPOOさんのチョイスが反則すぎて・・w
「それ選んだか!」「こんなエエ話もあったんか!!」の連続でしたw
最終話もこれはこれで神がかってて、
娯楽の真理を覗いてしまったような気になりましたw
遅れましたがPOOさん24万ヒット
おめでとうございます。
これからも楽しみにしています。
ではまた^^
-
- ピース☆
- 2007/12/18 8:03 AM
- >ぷにこさん
おおっとしまった!
仕事中とか通勤通学中に読むと危険、ていう但し書き入れるの忘れた(笑
っか一話でそんな泣きモードに突入して、その日は仕事はちゃんと終えれたのか、
目が赤いまま仕事してて同僚は不審に思わなかったのか、
なんかそっちの色んな方が気になってしょうがないPOOですわ(苦笑
>ピース☆さん
祝辞コメント、どうもありがとうございまっス♪
もう付き合いも長いんですから、長文がPOOの大好物っての知ってるくせに(笑
いやぁ〜これがホント、体だけは頑丈なんっすよね〜なんでか。
ハートは相変わらずブロークン気味だったりするんですが(苦笑
一話目の(゚Д゚)ゴルァ!は超有名な話で、POOも初めて読んだのが随分昔なんですが、
未だにコレを読むと泣きまくれる三十路です。ヤバいよね、ホントこの話。
な訳でトップバッターに持ってきたんですが、みんなそこで早くも泣いてもらえたみたいで、
むはははは、かかったな!っう孔明な気分を満喫してる悪い三十路です(爆
ところで、ピースさんの最近の前向きっうか、突撃振りがすげぇ気持ちいいですよ♪
あぁ、そのパワーが、その若さが欲しい!と思ってるのは内緒でwww
その勢いをそのままに、ガンガン前に進んでいってくださいな^^ノ -
- POO
- 2007/12/18 11:54 PM
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